円安が止まりません。昨年秋から150円近くを維持しています。輸出企業にとっては大きな追い風だと思い、油研工業を調べてみました。
油圧機器の専業総合メーカー。
独自システム製品に強み。
アジア中心に海外生産・販売に意欲的四季報
沿革
1929年 結城工作所創立
1962年 株式上場
1969年 台湾に連結子会社設立
1976年 インドに連結子会社設立
2007年 韓国に連結子会社設立
2010年 上海に連結子会社設立
事業内容
業績
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
連22.3 | 29,183 | 1,684 | 1,810 | 1,324 | 322.9 | 90特 |
連23.3 | 28,684 | 1,129 | 1,274 | 1,368 | 337.2 | 100特 |
連24.3 | 29,511 | 1,378 | 1,603 | 785 | 199.7 | 105 |
セグメント
財務諸表 単位:億円(%:資産/売上に対する比率)
資産
現金預金62億円(14%)
有形固定資産99億円(23%)
投資有価証券35億円(8%)
負債
有利子負債67億円(16%)
純資産
自己資本比率51.5%
利益剰余金125億円(29%)
為替調整勘定20億円(5%)
配当性向53%
損益計算
売上高
営業利益率4.7%
経常利益率5.4%
当期純利益率2.7%
前期固定資産売却益16億円(6%)
ユケンインディアにおいて、土地等を売却しています
キャッシュフロー
投資額
科目 | 前期 | 当期 |
減価償却費 | 11 | 12 |
固定資産 に対する支出 | 16 | 18 |
株主還元
科目 | 前期 | 当期 |
自己株式の取得 | 1.3 | 3.0 |
配当金の支払 | 3.6 | 4.1 |
株価 個人的な購入価額
2,132円(2024.11.1)
時価総額9,617百万円(11/01)
配当利回り(会社予想)4.92%(11/01)
1株配当(会社予想)105.00円(2025/03)
PER(会社予想)(連)10.08倍(11/01)
PBR(実績)(連)0.36倍(11/01)
EPS(会社予想)(連)211.41(2025/03)
BPS(実績)(連)5,874.30(2025/03)
ROE(実績)(連)3.59%(2024/03)
自己資本比率(実績)(連)51.5%(2024/03)
直近5期の平均EPS:234円
進捗:34%(1Q)
需要・顧客構造(+5%):
工場の製造設備で使用される製品が多く、定期的な更新需要も多く、業績が安定していそうです。海外売上比率も高く、縮小傾向にある内需に依存していない所も魅力的です。
競争環境(+5%):
研究開発活動に5億円と売上比2%程度支出しており、製造技術の高さ・長年の顧客との関係性の深さから、競争力が高そうです。
ビジネスモデルの有望性(+5%):
インド・アジアに製造拠点を有しており、海外事業の成長に期待が持てます。
株主優待(+%):なし
個人的な好み(▲20%):
自己資本比率が高く、ネットキャッシュもプラスであり、実質無借金経営であるのも魅力的です。また、配当性向50%、総還元性向70%を目標にしているのは、魅力的です。
ただ、買収防衛策があり、株価上昇の誘因(カタリスト)に欠けているので、積極的には購入したくありません。
個人的な目標株価
PER234×14倍=3,276
PBR5,874×0.7倍=4,112
プレミアム3,694×1.05×1.05×1.05×0.8=3,421
十分割安な水準だと思います。資金余力ができれば、購入しようと思います。
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
以上
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