再生可能エネルギーの銘柄の株価が下落しています。何が起きたのでしょうか?半年前に調べたエフオン・レノバ・イーレックスは2~3割程度下落しています。恐ろしいですね。購入チャンスだと感じ、テスHDも調べてみました。
再生可能エネ発電所のEPC(設計・調達・施工)や自社所有発電所による供給事業を展開
四季報
沿革
2009年 創業者の事業承継等を目的として設立
2019年 バイオマス燃料供給を目的として会社設立
2021年 バイオマス発電所の所有・運営・売電を行うことを目的として伊万里グリーンパワーを設立
2020年 ヴェオリア・ジャパンとの合弁により水、廃棄物、エネルギー分野におけるユーティリティマネジメントサービス提供を目的とした会社を設立
2023年 水力発電所の開発を目的として群馬谷川岳ハイドロパワーを設立
事業内容
業績
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
連19.6* | 29,638 | 1,508 | 775 | 38 | 1.5 | 1 |
連20.6* | 28,415 | 3,511 | 2,534 | 1,625 | 63.8 | 2 |
連21.6 | 34,249 | 4,399 | 3,836 | 1,990 | 72.9 | 20.52 |
連22.6 | 34,945 | 5,146 | 4,654 | 2,695 | 77.2 | 21 |
連23.6 | 34,415 | 6,864 | 5,518 | 3,592 | 102.2 | 26 |
財務諸表
資産
現金預金154億円(16%)
有形固定資産510億円(54%)
のれん6億円(1%)
契約関連無形資産67億円(7%)
負債
有利子負債579億円(62%)
純資産
自己資本比率30%
配当性向26%
利益剰余金144億円(15%)
損益計算
売上高
営業利益率10.9%
経常利益率16.0%
当期純利益率10.4%
キャッシュフロー
投資額(百万円)
科目 | 前期 | 当期 |
減価償却費 | 2,850 | 3,127 |
固定資産 に対する支出 | 3,379 | 15,926 |
株価 個人的な購入価額
480円(2023.11.6)
時価総額33,891百万円(11/06)
配当利回り(会社予想)3.33%(11/06)
1株配当(会社予想)16.00(2024/06)
PER(会社予想)(連)4.57倍(11/06)
PBR(実績)(連)0.60倍(11/06)
EPS(会社予想)(連)105.07(2024/06)
BPS(実績)(連)802.16(2023/06)
直近5期の平均EPS:64円
進捗:-
需要・顧客構造(+20%):
PPAとEPCの比率が高く、テス自体が有する再生可能エネルギー発電プラントの比率が抑えられており、過大なリスクを取っておらず、良いと思います。
PPA:Power Purchase Agreement企業・自治体が保有する施設の屋根や遊休地を事業者が借り、無償で発電設備を設置し、発電した電気を企業・自治体が施設で使うことで、電気料⾦とCO2排出を削減
EPC:E=設計(Engineering)、P=調達(Procurement)、C=建設(Construction)
電力は、固定買取制度(FIT)で買取価格が保証されているので、安定して収益を稼げそうです。
競争環境(▲10%):
バイオマス発電所は、発電所の新設が多く、パーム椰子殻・木質チップの取り合いとなり、原料調達に不安を感じます。一方、メインの太陽光発電は、FITで販売しているので、そこまで問題ない気がします。
ビジネスモデルの有望性(▲5%):
バイオマス発電は、燃料輸送などに由来する温暖化ガスである「隠れ排出」も勘案して環境負荷計算をする新たな規制が始まっており、テスには逆風となりそうです。一方、太陽光は適地の不足で、大幅な成長は期待できませんが、PPA・EPCで若干の成長が期待できそうです。
株主優待(+%):なし
個人的な好み(▲10%):
有利子負債が多く、財務に不安が感じます。イーレックス・レノバよりも太陽光発電比率が高いです。屋根を借りて太陽光を設置する事業は非常に魅力的ですが、山林を切り開いて、大型太陽光プラントを作るのが、好きにはなれません。
個人的な目標株価
PER64×14=896
PBR802×0.7=561
プレミアム729×1.2×0.9×0.95×0.9=673
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
以上
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