2022年9月上旬。滋賀県高島市黒谷。琵琶湖の西側に流れ込む高島鴨川で渓流釣りをしました。
この高島鴨川は、日本二百名山の武奈ヶ岳を源とし、日本百名滝の八淵の滝があります。程よい高低差で、良淵も多く、アマゴ・イワナが釣れました。花崗岩を主体とし、渓谷が美しく、魅力的な渓流だと思います。(ヤマビルが多いので、対策はしっかりしていくことをオススメします)
釣り人以外に、沢登り・キャニオニング・武奈ヶ岳登山・八ツ淵の滝観光の人の参考になれば嬉しいです。
場所
滋賀の西側に位置し、武奈ヶ岳(標高1,214m)という日本二百名山に選ばれた山や八ツ淵の滝という日本滝百選に選ばれた所があります。
滝は次の記事で紹介します。
今回は黒谷簡易水道場あたりから入渓しています。
この高島鴨川は、高島鴨川漁協の管轄です。遊漁券を販売している所が閉店していたり、漁協本部が安曇川の漁協(広瀬漁協事務所)と少し不便です。
本流域
入渓したポイントでは、砂防ダムもなく、良淵が続きます。
小さいアマゴのアタリが多く、チビアマゴが釣れました。下流のトロ場ではアブラハヤがいました。
水中も見てみました
アマゴの影が、4匹ほどありました。どれも、10センチ程度と小さいですね。
良淵が多く、魚影も濃いと感じました。黒谷中流までは倒木を撤去していたので、漁協の活動はしているのだと思います。Gulliver Village(ガリバー青少年旅行村)キャンプ場の横くらいを登っていると、炭を燃やしている匂いがしました。キャンプ場で朝食を作るために、火を起こしているのでしょう。
このあたりは倒木が切断されており、釣行しやすかったです。漁協が機能している証拠なのだと思います。
林道が隣にあり、釣行がしやすかったです。キャンプ場から近く、キャンプしに来た人も釣りに来ているのでしょう。アマゴのスレ度合いが高かったです。アマゴはいるのに、早合わせしないと、アマゴが針を吐き出し、かかりません。
比良山地の成り立ち(土塁地形)
比良山地は、東側を比良断層・西側を花折断層に挟まれた土塁地形となっています。
両側から圧力が加えられることで、真ん中の山が隆起し、険しい山となり、琵琶湖は沈んでいます。
土塁地形で有名なのは、明石・神戸・宝塚を跨る六甲山地です。六甲山地も六甲‐淡路島断層帯、有馬‐高槻断層帯に挟まれ、強い近く変動の力で山が隆起しています。
六甲山は海から近いのに、標高931mと非常に山が高くなっています。高低差があり、登り甲斐のある山です。山から流出する土砂も多く、芦屋川は天井川(道路・鉄道が川の下を通っている)となっています。
瀬戸内海も土砂で埋まってしまうのですが、
沈み込む力で大阪湾が沈降することで、今の地形になっています。
比良山地の地質
比良山地は東の琵琶湖側と西の安曇川側で全く、地質が異なっています。
琵琶湖側は花崗岩(マグマを起因として生成された岩)を主体とし、白く美しいです。
花崗岩が風化することで、真砂(まさ)という粒子の粗い砂状のものになります。真砂は水を貯える力が弱く、琵琶湖近くの河口では、天井川となり、川に水が流れていないこともあります。地下に川の水が染み込み、琵琶湖に流れ着きます。
一方、安曇川側は堆積岩を主体としており、黒っぽい岩になっています。
去年行った武奈ヶ岳の西側明王谷は、黒っぽい渓相になっていました。特に顕著だったのは、ヘク谷です。
険しい渓谷で、岩盤部分まで谷が到達していました。滝が多くありました。
谷の地質に注目して釣行するのも面白いですね。
長くなったので記事を分けますので、次週お楽しみに!!
動画
比良山地の東に流れるヘク谷、険しくて美しい渓谷
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