コロナ禍で航空業界は大打撃を受け、スターフライヤーの利益剰余金もマイナスのままです。ANAが出資しており、安心感があり、観光需要も回復しているので、期待ができるので調べました。
北九州拠点の新興航空。
出張客軸で高単価。
座席広めと独自戦略。
ジャパネットHDが大株主四季報
沿革
2002年 航空運輸事業への新規参入を目的として、兵庫県神戸市中央区に神戸航空を設立
2003年 本社を福岡県北九州市小倉に移転
2005年 エアバス社A320型機導入
2020年 コロナ感染拡大に伴い国際線を運休
2023年 新機材エアバスA320neo運航開始
事業内容
既存の航空会社にはない、高品質・高付加価値サービスを提供する「感動のあるエアライン」を目指して設立された新規航空会社
事業 | 概要 | |
旅客 運送 事業 | 定期 旅客 運送 事業 | 国内定期便として、以下の路線を運航しております。 北九州-羽田線(1日11往復) 関西-羽田線(1日4往復) 福岡-羽田線(1日8往復) 福岡-中部線(1日6往復) 山口宇部-羽田線(1日3往復) 国際定期便として、以下の路線を運航しております。(注) 北九州-台北(台湾桃園)線(1日1往復) 中部-台北(台湾桃園)線(1日1往復) (2024年3月31日現在) |
不定期旅客 運送事業 | 北九州空港を中心に国内外への不定期旅客(チャーター)便を運航しております。 | |
貨物運送事業 | 定期旅客便の一部を活用して、航空貨物運送を行っております。 |
業績
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
単20.3 | 40,416 | 3 | 46 | -400 | -139.9 | 0 |
単21.3 | 18,295 | -11,239 | -11,356 | -10,067 | -3,514 | 0 |
単22.3 | 21,131 | -6,465 | -6,054 | -4,986 | -1,735 | 0 |
単23.3 | 32,275 | -1,317 | -704 | 73 | 21.9 | 0 |
単24.3 | 40,019 | 90 | 1,060 | 912 | 260.1 | 0 |
財務諸表 単位:億円(%:資産/売上に対する比率)
資産
現金預金87(37%)
有形固定資産59(25%)
差入保証金12(5%)
負債
有利子負債58(25%)
純資産
自己資本比率13.6%
配当性向0
利益剰余金▲46(▲20%)
損益計算
売上高
営業利益率8.1%
経常利益率2.6%
当期純利益率2.3%
キャッシュフロー
投資額
科目 | 前期 | 当期 |
減価償却費 | 8 | 8 |
固定資産 に対する支出 | 2 | 4 |
株主還元
科目 | 前期 | 当期 |
自己株式の取得 | 0 | 0 |
配当金の支払 | 0 | 0 |
・前期新株予約権の行使による株式の発行による収入10
株価 個人的な購入価額
2,300円(2024.12.30)
時価総額8,281百万円(12/30)
配当利回り(会社予想)—(–:–)
1株配当(会社予想)—(2025/03)
PER(会社予想)(単)8.46倍(12/30)
PBR(実績)(単)2.83倍(12/30)
EPS(会社予想)(単)271.80(2025/03)
BPS(実績)(単)813.89(2025/03)
ROE(実績)(単)36.83%(2024/03)
自己資本比率(実績)(単)13.6%(2024/03)
直近5期の平均EPS:直近5期中3期が最終赤字で、赤字幅も大きいです
進捗:68%(2Q)
需要・顧客構造(▲10%):
飛行機の利用は、ビジネス・観光需要に大きく左右され、景気・個人所得の状況によって業績が左右されます。
競争環境(+10%):
ANAがスターフライヤー株式の15%程度を有しており、ANAとコードシェア便を設定しています。ANAの予約を見ると、SFJ運航の便を見られます。
航空業界は競合も多いですがスターフライヤーはゆったりとした座席を設定しています。高級路線のLCCなので、ANAとコードシェアとの相性も良く、座席を埋められるので、競争環境はそこまで厳しくない気がします。
ビジネスモデルの有望性(▲5%):
北九州に本社をおき、北九州から羽田・中部・関空の路線を有しているので、新幹線との競合も少ないと感じます。
株主優待(+2%):
100株以上で国内定期路線に使用できる株主優待券がもらえます。優待券1枚で片道1区間搭乗時大人普通運賃の50%割引となります。しかし、株主優待より安いプランもあり、優待のメリットは少なそうです。金券ショップでも1,000円/枚ほどで販売されているので、実質的な価値は低そうです。自分は大阪伊丹から搭乗が多いのですが、伊丹からの路線がないので、優待の魅力が少ないです。
個人的な好み(▲20%):
自己資本比率が13%と低く、利益剰余金も40億円程度のマイナスです。25年3月期の最終利益は10億円を見込んでおり、5年程度は無配が続く見込みです。スターフライヤーを購入するならANAを購入すれば良いと感じています。
個人的な目標株価
PER―
PBR814×0.7倍=570
プレミアム285×0.9×1.1×0.95×1.02×0.8=219
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
以上
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