スカイマークは、エアバスA380の受注騒動で破綻し、上場廃止となりました。22年に再上場し、良い業績で推移しています。ANAがスカイマークの株式の13%を有していますが、コードシェア便の設定はありません。スカイマークの航空券価格を見ると、ANAよりも値段が安く、ANAに忖度なく、ガチンコで戦っています。
ブランド力を考えると、多少航空券が高くてもANAやJALに乗って旅行に行くと思います。ただ、若い世代はより安い航空券を求めると思います。実際スカイマークは若者向けに低価格の航空券を販売しており、将来的にANAのライバルになると感じ調べました。
国内第3位の中堅航空会社。
羽田発着の国内線に強み。
民事再生手続きを経て、22年末再上場四季報
沿革
1996年 東京都新宿区にスカイマークエアラインズを設立
1998年 羽田―福岡線第1便就航
2000年 株式上場
2015年 民事再生手続き開始の申立て、上場廃止
2022年 株式上場
事業内容
事業 | 概要(2024年3月31日現在) | |
旅客運送事業 | 定期航空 | 羽田―新千歳線(1日9往復) |
運送事業 | 羽田―神戸線(1日6往復) | |
羽田―福岡線(1日12往復) | ||
羽田―鹿児島線(1日4往復) | ||
羽田―那覇線(1日6往復) | ||
羽田―宮古(下地島)路線(1日1往復) | ||
茨城―新千歳線(1日2往復) | ||
茨城―福岡線(1日1往復) | ||
茨城―那覇線(1日1往復) | ||
中部―新千歳線(1日3往復) | ||
中部―鹿児島線(1日2往復) | ||
中部―那覇線(1日3往復) | ||
神戸―新千歳線(1日4往復) | ||
神戸―仙台線(1日2往復) | ||
神戸―茨城線(1日3往復) | ||
神戸―長崎線(1日3往復) | ||
神戸―鹿児島線(1日2往復) | ||
神戸―那覇線(1日4往復) | ||
神戸―宮古(下地島)路線(1日1往復) | ||
福岡―新千歳線(1日1往復) | ||
福岡―那覇線(1日3往復) | ||
鹿児島―奄美線(1日2往復) | ||
那覇―宮古(下地島)路線(1日2往復) | ||
不定期 航空運送事業 | 国内外への不定期旅客(チャーター)便を運航しております。 | |
附帯事業 | 旅客運送 附帯業務 | 旅客運送において予約のキャンセル及び変更サービス、手荷物受託サービス及びペット受託サービス等を提供しております。 |
広告宣伝 業務 | 当社が運航する航空機にて提供している機内誌、機内サービス等を活用し、広告枠の販売を行っております。 | |
訓練設備等 賃貸業務 | 他の航空会社に対し、模擬操縦訓練装置(シミュレーター)及び航空機地上作業車両等の貸し出しを行っております。 | |
商品販売 業務 | 当社が運航する航空機の機内にて当社のグッズ等を販売しております。 |
業績
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
単21.3 | 34,064 | -31,675 | -29,602 | -16,342 | -363.2 | 0 |
単22.3 | 47,147 | -16,694 | -15,079 | -6,729 | -145.8 | 0 |
単23.3 | 84,661 | 3,453 | 3,713 | 5,726 | 111.9 | 5 |
単24.3 | 104,075 | 4,668 | 7,463 | 2,997 | 49.9 | 29 |
財務諸表 単位:億円(%:資産/売上に対する比率)
資産
現金預金269(24%)
有形固定資産139(13%)
長期預け金299(27%)
負債
有利子負債311(28%)
契約負債137(12%)
純資産
自己資本比率25%
配当性向58%
利益剰余金84(8%)
損益計算
売上高
営業利益率4.5%
経常利益率7.2%
当期純利益率2.9%
キャッシュフロー
投資額
科目 | 前期 | 当期 |
減価償却費 | 24 | 25 |
固定資産 に対する支出 | 15 | 18 |
株主還元
科目 | 前期 | 当期 |
自己株式の取得 | – | 14 |
配当金の支払 | – | 3 |
株価 個人的な購入価額
565円(2024.12.30)
時価総額34,086百万円(12/30)
配当利回り(会社予想)—(–:–)
1株配当(会社予想)—(2025/03)
PER(会社予想)(単)7.93倍(12/30)
PBR(実績)(単)1.49倍(12/30)
EPS(会社予想)(単)71.24(2025/03)
BPS(実績)(単)378.25(2025/03)
ROE(実績)(単)11.58%(2024/03)
自己資本比率(実績)(単)25.1%(2024/03)
直近2期の平均EPS:81円
進捗:-
需要・顧客構造(▲10%):
飛行機の利用は、ビジネス・観光需要に大きく左右され、景気・個人所得の状況によって業績が左右されます。
競争環境(▲20%):
一旦破綻した会社であり、企業ブランド力はそこまで高くないと思います。羽田を主体とし、輸送量の多い福岡・新千歳路線を低価格で販売しています。価格競争で顧客を奪っているので、競争環境は厳しそうです。
ビジネスモデルの有望性(▲5%):
羽田をメインに利用者の多い航路を有しているので、成長性に期待が持てます。しかし、人件費の増加に伴い、パイロットや整備費用も増え、利益額が縮小してしまう気がします。
株主優待(+%):なし
個人的な好み(▲10%):
ANAの傘下という位置づけですが、独立意識の強い会社だと思います。格安航空券の販売により、市場をもぎ取っていく企業文化を感じます。旅行はトラブルが多くあり、航空会社は信頼のある所にしたい気持ちが強く、あまりスカイマークを選びたくないです。
個人的な目標株価
PER81×14倍=1,134
PBR378×0.7倍=265
プレミアム699×0.9×0.8×0.95×0.9=430
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
以上
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