2023年3月中旬。初めて愛媛で渓流釣りをしました。重信川という松山平野に流れる源流に入りましたが、入渓者も多いようで、厳しい釣りとなりました。
愛媛重信川とは
愛媛県の県庁所在地である松山市に流れる川です。高縄山地、東三方ヶ森(1,233m)を最源流としています。
重信川は以前、伊予川と呼ばれていましたが、下流の松山平野では、水害が絶えませんでした。江戸時代、松山城主加藤嘉明の家臣であった足立重信が河川を改修しました。松山城も重信が今の位置に変更したようです。重信の水害工事の功績が認められ、重信川となりました。
重信川は今も水害に対する防災がしっかりされており、グーグルマップを見ると、上流まで砂防ダムがびっしりあります。150年に1度の水害に耐えられるような防災対策をしているようですが、砂防ダム作りすぎだよ!!
入渓した木地堰堤キャンプ場も砂防ダムで土砂が堆積した場所です
木地堰堤キャンプ場
木地堰堤の上に駐車場があります。10台程度は置けそうです。木地堰堤は規模が大きく、土砂の堆積量も多く、緩やかな河原が続いています。
粒子の粗い土砂が堆積しており、地面に砂が染み込んでいます。水量が少なく感じます。
岩盤が露出している所があり、谷が蛇行しています。蛇行した所は淵になっています。この岩盤の地層が美しいです。プレートの動きで、地層が上下に波打っている所・・・ドキドキします。
淵といっても、土砂が堆積し、2mもないので、夏は泳ぐのに格好の場所です。
魚もたくさん良そうですが、、、全くいません。
砂防ダムの上で、かなりフラットな渓相です。次のポイントまで、結構歩く必要があります。緩やかな流れ。冬はこういった淵に魚が溜まっているものです。しかし、いくら流しても釣れません。水中を見ると、
魚がいなーーーい。
自然渓谷の様相
砂防ダム土砂堆積エリアを抜けて、少し渓流っぽくなっていきました
でも、ヒットはなし。アブラハヤでも食ってきたら、少しは楽しめるのですが、ノーヒットです。3月は寒くて魚の活性は低いようです。
天の魚連続ヒット
トロ場で初ヒット。しかも連続ヒットです。
アマゴ、四国ではアメノウオと呼ぶのでしょうか。久しぶりの1匹に思わず美しいと連呼しました。しかし、まだエサが豊富でないようで、銀色変態・スモルト化しています。この環境はアメノウオ達には厳しいのでしょう。
20センチ近いアマゴが釣れました。流れのある小さい淵にいました。
でも、活性が低いのか、魚がいないのか、良そうな淵でもヒットがあります。焚火の跡が何か所かあり、入渓者が多いのだと思います。
野犬
この木地、野犬が多いようです。
Googleストリートビューで木地バス停を見ると首輪のしていない犬が数匹いました。私がこの場所に行ったときは犬は居ませんでしたが、動物を虐待・遺棄禁止の看板が新設されていました。この日、私は、山林で1匹吠えられました。昔、小さい頃に野犬に追いかけられ、怖い思いをしたので、今でも野犬は嫌いです。狂犬病の危険もあるので、無暗に野犬に近づかない方が良いと感じました。
欄干のない趣深い橋
欄干のない趣深い橋がありました。重信川下流は、採石場があり、土曜日でもダンプが通っており、通行量が多く、2車線でした。しかし、上流に進むにつれて、1車線・林道っぽくなっていました。
この淵も非常に良い淵です。良い型のアマゴが食ってきましたが、中央構造線の蘊蓄を披露していたらばらしてしましました。
今回は、釣り以外に岩石に注目しました。この川は、中央構造線の北、高縄山地から流れ出る川です。内帯と呼ばれるもともと日本を形成していた場所です。中央構造線の南側が西にズレ動いた事で、山脈が形成されたようです。古い地質で、風化が進んでいる傾向があります。
これだけ見てもわかりませんよね(笑)。NHKスペシャルで特集されていたので、詳しく動画を見てはいかがでしょうか?私はこのために、NHKオンデマンドを契約しました。
川の分かれ道
川が二つに分かれています。左が阿歌古渓谷、右が重信川本流です。気持ち、左の方が水量が多いです。左の渓谷に進むことにしました。
長くなったので、中央構造線の南側の様子はこの記事をご覧ください。
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