日本の建設業界は働き方改革により、人手不足が生じ工事が停滞しています。人口減少も相まって国内の建設機械の需要増加が見込めない気がします。一方、新興国をはじめとする海外では人口が増加しており、建設機械の需要増加が期待できます。
酒井重工業は、ロードローラーなど道路機械を手掛けており、海外比率も高く、成長性を感じたので調べてみました。
ロードローラーなど道路機械の専業大手。
大型機に強み。
米国、インドネシア、中国で現地生産四季報
沿革
1918年 酒井金之助によって、内燃機関車及び蒸気機関車の製造並びに修理を目的として設立
1929年 我が国の土木事業の規模拡大に伴い道路転圧用各種ロードローラの製造を開始
1960年 インド・ガーリック社と振動ローラの製造に関する技術供与提携
1964年 株式上場
1973年 米国I.D.C社及び三井物産との合弁で、日本アイディーシーを設立
1995年 インドネシア西ジャワ州に小型建設機械(部品含む)の製造・販売を目的とした会社設立
2001年 インドの連結子会社に大型建設機械の製造・販売を目的として第二工場を建設
事業内容
道路舗装機械並びに道路維持補修機械、散水車など多種類にわたって製造し、国内外に販売するほか、他社製品である産業機械の販売
業績
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
連22.3 | 26,599 | 1,383 | 1,407 | 1,427 | 336.9 | 165 |
連23.3 | 31,459 | 2,506 | 2,327 | 1,694 | 400.8 | 200 |
連24.3 | 33,020 | 3,318 | 3,324 | 2,440 | 574.7 | 285 |
セグメント
財務諸表 単位:億円(%:資産/売上に対する比率)
資産
現金預金84(19%)
有形固定資産76(17%)
投資有価証券60(14%)
負債
有利子負債51(11%)
純資産
自己資本比率65.8%
配当性向50%
利益剰余金142(32%)
その他有価証券評価差額金34(8%)
損益計算
売上高
営業利益率10.1%
経常利益率10.1%
当期純利益率7.4%
キャッシュフロー
投資額
科目 | 前期 | 当期 |
減価償却費 | 7 | 7 |
固定資産 に対する支出 | 4 | 4 |
株主還元
科目 | 前期 | 当期 |
自己株式の取得 | 0 | 0 |
配当金の支払 | 8 | 9 |
株価 個人的な購入価額
2,431円(2024.11.15)
時価総額21,504百万円(11/15)
配当利回り(会社予想)4.24%(11/15)
1株配当(会社予想)103.00円(2025/03)
PER(会社予想)(連)12.18倍(11/15)
PBR(実績)(連)0.69倍(11/15)
EPS(会社予想)(連)199.67(2025/03)
BPS(実績)(連)3,522.07(2025/03)
ROE(実績)(連)8.98%(2024/03)
自己資本比率(実績)(連)65.8%(2024/03)
直近5期の平均EPS:142円(分割後)
進捗:77%(2Q)
需要・顧客構造(+5%):
レンタル業界への販売が多く、高価格の製品を取り扱っているので、景気悪化に伴い、急激な業績悪化を懸念しています。ただ、中期的には景気悪化に対する政府景気刺激策も期待でき、業績が回復するような気もします。また、海外売上比率が5割超を占め、内需に依存していないのが魅力的です。
競争環境(+10%):
研究開発活動に約10億円支出しており、技術による参入障壁が高そうです。ニッチな領域の製品を扱っており、プレーヤーも限定されており、競争環境は良さそうです。
ビジネスモデルの有望性(+5%):
成長著しい新興国へ進出しており、海外需要取り込みによる成長に期待が持てます。
株主優待(+%):なし
個人的な好み(▲10%):
実質無借金経営で、ネットキャッシュフロー比率が高い所が魅力的です。株主還元にも積極的で、ROE3%以上であれば、配当性向5割程度になるのは魅力的です。
ただ、マイナーな銘柄であり、株価が急上昇する感じがしないので、積極的には購入したくありません。配当利回り狙いで購入するのが良いと感じます。
個人的な目標株価
PER142×14倍=1,988
PBR3,522×0.7倍=2,465
プレミアム2,227×1.05×1.1×1.05×0.9=2,430
過去のブログ
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
以上
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