一昨年上場した青森の会社です。スーパーで青森産のサーモンを見ると、オカムラ食品工業のサーモンかも!?と気になってしまいます。
上場時なかった株主優待も2024年5月に新設され、株価した時よりも株価が上昇しています。日本人はサーモンが好きで、世界中で寿司ブームとなっているので、成長性があると思い調べました。
青森発。
サーモントラウトの養殖事業展開。
国内外の加工や海外卸売りも。
デンマークに子会社(四季報)
沿革
1971年 水産加工品製造販売を目的として青森県青森市に設立
2003年 ベトナムの業務委託先加工場との輸出入窓口のオカムラトレーディングを設立、その後はベトナムで加工された寿司ネタを主力とする水産加工品の販売会社として成長
2005年 持続可能なサーモン養殖ビジネスのノウハウを得ることを目的として、デンマークのMusholm A/Sを買収
2017年 Musholm A/Sのノウハウを用い、日本産の養殖サーモンを大規模に養殖することを目的として、青森県西津軽郡深浦町に日本サーモンファーム株式会社を設立
2023年9月 株式上場
事業内容
業績
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
連22.6* | 24,100 | 2,961 | 3,341 | 2,249 | 334.0 | 8.43 |
連23.6* | 28,939 | 3,187 | 3,544 | 2,389 | 354.8 | 9 |
連24.6 | 32,665 | 2,548 | 2,932 | 1,968 | 252.2 | 34 |
セグメント
財務諸表 単位:億円(%:資産/売上に対する比率)
資産
現金預金48(12%)
有形固定資産92(24%)
負債
有利子負債189(48%)
純資産
自己資本比率36%
配当性向13.5%
利益剰余金99(25%)
損益計算
売上高
営業利益率7.8%
経常利益率9.0%
当期純利益率6.0%
為替差益
前期2(0.7%)、当期4(1%)
キャッシュフロー
投資額
科目 | 前期 | 当期 |
減価償却費 | 9 | 12 |
固定資産 に対する支出 | 21 | 23 |
日本サーモンファームの養殖場増設へ15億円投資。
株主還元
科目 | 前期 | 当期 |
自己株式の取得 | – | – |
配当金の支払 | 1 | 2 |
株式発行による収入20
株価 個人的な購入価額
2,149円(2025.1.17)
時価総額34,960百万円(01/17)
配当利回り(会社予想)0.88%(01/17)
1株配当(会社予想)19.00円(2025/06)
PER(会社予想)(連)16.60倍(01/17)
PBR(実績)(連)2.28倍(01/17)
EPS(会社予想)(連)129.47(2025/06)
BPS(実績)(連)943.60(2025/06)
ROE(実績)(連)16.32%(2024/06)
自己資本比率(実績)(連)36.1%(2024/06)
直近1期の平均EPS:122円(現在の株式数で換算したEPS)
進捗:43%(1Q)
需要・顧客構造(+10%):
デンマークのMusholm A/Sは毎年約3.5千トン超のサーモントラウトを生産しています。一方、日本国内の養殖は25年に3.5千トン(前年比+0.8千t)の水揚を計画しています。日本の2023年度のサーモン輸入量は、213千トンなので、それぞれ輸出量の1%の規模です。国内需要を満たす規模のサーモンを養殖できないので、冷凍せずに販売できるなどのメリットを訴求し、高価格で販売することもでき、比較的商品力は高そうです。
養殖事業以外にも、海外で卸売事業、加工事業を行っており、国内売上比率が60%、国内有形固定資産比率が47%と海外比率が高くなっています。
水産物を扱っているので、そこまで景気に左右されず、海外比率も高いので、特定の国に依存せず、業績が安定しそうです。
競争環境(+10%):
養殖業は、漁業権の取得、ノウハウの取得など参入障壁が高く、競争環境は良さそうです。海外事業も加工工場を有しており、競争力が高そうです。
ビジネスモデルの有望性(+20%):
海外で寿司需要が高まっており、サーモンの需要増加に期待が持てます。養殖業は、漁業権の取得、ノウハウの取得など参入障壁が高く、需要の増加に対して供給の伸びが追い付かず、利幅を拡大できそうです。
株主優待(+10%):
2024年5月に2024年6月末時点の株主にオカムラ食品工業の養殖あるいは加工した食品5,000円を贈呈しています。5,000円の株主優待は魅力的です。
しかし、2025年1月に株式を2分割しており、株主優待制度は株式分割を踏まえて検討すると公表しています。2分割したので、100株で2,000~3,000円の株主優待になるのが妥当でしょうか?現時点では未定なのでもらえるかどうかの不安があります。
個人的な好み(+20%):
自己資本比率が36%と物足りなさを感じますが、加工事業・卸事業も有していると考えると、妥当だと感じます。24年6月時点でオカムラの親族を含め65%の株を有しています。立会外分売を実施し、株式を市場に放出しており、しばらくは株価の押上圧力がありそうです。
オカムラ食品工業は、青森の中では平均年収が高く、賃金の大幅な上昇リスクは少なそうです。
サーモンが好きなので、積極的に購入したいです。
個人的な目標株価
PER122×14倍=1,708
PBR944×0.7倍=661
プレミアム1,184×1.1×1.1×1.2×1.1×1.2=2,270
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
以上
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