2024年9月。兵庫県の姫路市が一を流れる市川の上流、小田原川で渓流釣りをしました。流域には関西電力の揚水力発電と日本で一番新しいスキー場である峰山高原スキー場があります。土砂の堆積が多くて美しさは欠けていましたが、毛ばりでアマゴが数匹釣れて楽しめました。
小田原川とは
小田原川は、姫路市街地の横を流れる市川の上流にある支流で、標高1,077mである暁晴山、峰山高原スキー場・砥峰高原から流れ出ています。
流域には関西電力の揚水力発電所である太田ダムと長谷ダムがあります。電池の役割を果たす用水力発電についても解説します。
小田原川は道路が並走しており、道路と渓谷が離れる所から入渓しました。
小田原川は、市川の支流なので、市川生野漁協の管轄だと思うでしょう。違います。寺前漁協という別の漁協が管轄しています。小田原川沿いに遊漁券を販売している看板を見ましたが、フィッシュパスというオンラインサイトでも遊漁券を購入できます。
私はフィッシュパスで購入しました。日券が2,000円なので、、、まぁまぁお手頃です。
入渓
小田原川の上流は、高低差があり、下流の民家への防災目的で砂防ダムが多くありました。
上流で発電所用に取水されており、川幅の割に水量は少ないです。水中には藻が多く生息しており、土砂が堆積していました。上流に峰山高原スキー場があり、スキー場のために森林を伐採しており、土砂の流出も多いのだと思います。綺麗さでは劣る渓谷だと思います。トロ場にはアブラハヤがいましたが、アマゴも居ました。
毛ばりを淵の手前に落とすと、12センチほどのアマゴが食ってきました。寺前漁協では、2024年4月7日、4月27日、6月25日、7月25日の4回に分けてアマゴを放流しています。解禁日の放流だけだと、解禁日だけ人が来て、1週間もすると川は閑散としてしまいます。一方、複数回に分けて放流するのは、年間通して渓流釣りが楽しめるので良いと思います。流域面積が小さくても工夫次第で釣り人は増やせると思います。
砂防ダム区間ではない所は、良淵が多いです。
チビアマゴも出てきてくれました。
入渓点から2つ目の砂防ダムがあり、期待も薄いので、納竿することにしました。
この区間にリピートはないかぁと思いました。小田原川に来るときは、大雨のあとで水量が多い時にしようと思いました。
関西電力 揚水発電所
関西電力圏内には4か所の揚水発電所があります。滋賀・京都の宇治川に跨る喜撰山発電所、奈良新宮川水系の奥吉野発電所、この市川にある大河内発電所、奥多々良木発電所です。
なんと4か所のうち、2か所が市川水系にあります。
電気は、蓄電コストが高く、電気を貯めるのが困難です。揚水発電所は、電力が余っている時に下流のダムから上流のダムに電気を消費してくみ上げ、不足する時に上流から下流に流し発電を行います。
上部調整池が太田ダムで、標高800mの所にあり、渓流釣りをしていた小田原川の上流から水を引き込んでいます。下部調整池が長谷ダムで標高400mの所にあります。
揚水用の発電所、長谷ダム下の大河内発電所、太田ダムの南方向にも発電所があり、3基の発電所で稼働しています。
大河内発電所は最大出力128万kWhと黒部ダムに匹敵する発電容量があります。しかし、流域面積は黒部ダムの100の1未満、有効貯水容量も16分の1以下です。瞬間的な電力調整には有効で、持続性はありません。
電力系統図を見ると、敦賀・高浜から系統図が繋がっており、原発の出力調整のために、設置されたことが分かります。
京阪神間の電力需要の多い地域にも近く、電力調整に特化した発電所だということが分かります。
昔は発電所ミュージアムみたいな施設がありましたが、今は閉鎖されているようです。残念です。情報がもっとほしいです。
峰山高原星降る高原キャンプ場
9月上旬に家族でキャンプをしました。
スキー場のゲレンデにテントを張れます。南からの湿った風が吹いており、曇っていましたが、時折綺麗な月と星空が見えて気持ち良かったです。
キャンプ場でたべるBBQのお肉も最高に美味しかったです。キャンプ場の値段も安く満足感がありました。
峰山高原ホテルリラクシアの近くには、アマゴの掴み取りコーナーもあり、ホテル宿泊でも十分楽しめそうです。
ただ、夕方から予想外れの大雨。深夜1時に撤退を決意。家族で一致団結し、テントをしまい車に戻り帰りました。大変でしたが、家族のきずなが深まった良いキャンプとなりました。
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