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ホンダの本気、巨額の自己株買いに魅了され買い増しを決意

企業分析
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ホンダの自己株買い1兆1千億円には痺れました。日産自動車・三菱自動車との統合を前に、ホンダが主導権を取るという強い思いを感じました。

私は、ホンダの車が大好きです。銘柄分析を兼ね、タイムズカーでホンダフリードに乗りました。

タイムズカーのライバル車であるトヨタシエンタと比べ、エンジン音が繊細だと感じました。ホンダセンシングを含め、フリードに軍配があがったと思います。ホンダフィットハイブリットが操作しやすく、乗り心地も良いので好きです。

さて、ホンダ株の大量購入を視野に、今回の統合を調べました。

共同持株会社設立による経営統合スケジュール

2025年6月に最終契約書締結を予定しており、株式移転比率が決定します。比率は、公表日前一定期間の各当事者の株式の終値の平均値を参照しつつ、デュー・ディリジェンスの結果及び第三者算定機関により決定されます。デュー・ディリジェンスはホンダ・日産・三菱ともに大差がない気がするので、一定期間の終値が移転比率にとって重要になると思います。

公表日前1年間の終値から算出した移転比率

公表日前1年間(2023年12月25日から2024年12月22日)の終値の平均価格を算出しました。ホンダ1,616円/株、日産500円、三菱442円です。

ホンダの株価を基準とすると日産0.31、三菱0.27となります。2024年12月27日時点のホンダの株価を基準に算出した理論的な日産・三菱の株価をみると、割高になっています。直近1年の終値から算出した移転比率だけを基準とすると、割安のホンダを買い増し、日産・三菱を売却するのが正しい戦略だといえます。

平均株価に発行済株式数(自己株式除く)を乗じて算出した時価総額は、ホンダ7.56兆円、日産1.83兆円、三菱0.66兆円でした。

23年の販売台数はホンダ406万台、日産337万台、三菱78万台と差は小さいですが、時価総額では大きな差があります。ホンダは四輪以外に2輪事業を有しており、高い利益率を確保している点が時価総額を押し上げているのだとも思います。

自己株式取得1兆1千億円

2024年11月6日の1,000億円の自己株式取得を取り下げて、1兆1千億円の自己株買いを発表しました。電車でこのプレスをみて、思わずガッツボーズをしてしまいました。

今の株価は1,500円程度です。仮に、1,500円で自己株買いができる場合の指数の変化は、以下の通りです。

ホンダは9月末で4兆6千億円の現金預金を有しているので、1兆1千億円の自己株買いをしても問題ありません。自己資本比率も4割台をキープする見込みです。

PBR1倍割れの自己株買いなので、PERもPBRもより割安になります。配当性向3割だと仮定すると、5円程度の増配も見込めます。

巨額の自己株買いの効果の大きさを感じます。

結論

日産自動車・三菱自動車との統合は、中国・米国の独禁法の関係や統合の文化の違いにより、困難を極めると思います。統合が破談になる可能性もあると思います。

しかし、逆に破談になったところでホンダの財務体質の盤石性を考えると問題ないと思います。

トランプ大統領となり、自動車関税引き上げが噂されています。ホンダ・日産ともに北米比率が高く、大きなダメージを受けると思います。しかし、ホンダには四輪事業と同じくらいの利益を稼いでいる二輪事業があります。向け先もアジアが中心であり、アメリカの自動車関税で四輪事業がだめでも、二輪で補うことができそうです。

自己株式取得の効果が大きく、1,500円ぐらいの株価は割安だと思うので、来年度の自己株買い開始前に、買い増しを進めようと思います。

株価指数

1,531円(2024.12.27)

時価総額8,083,680百万円(12/27)
配当利回り(会社予想)4.44%(12/27)
1株配当(会社予想)68.00円(2025/03)
PER(会社予想)(連)7.72倍(12/27)
PBR(実績)(連)0.58倍(12/27)
EPS(会社予想)(連)198.29(2025/03)
BPS(実績)(連)2,646.29(2025/03)
ROE(実績)(連)9.27%(2024/03)
自己資本比率(実績)(連)42.6%(2024/03)

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