先日購入した王将が上場来最高値を更新しました。競争の激しい外食業界の中で、王将は利益率が高く、競争力の高さを感じます。
関東中心に展開している日高屋も利益率が高いです。中華料理のチェーン店は勝者総取りなのでしょうか?競争の根源を調べました。
中華料理とつまみの『中華食堂日高屋』主力。
首都圏の駅前・繁華街立地で展開。
直営出店主義
沿革
1973年 現代表取締役神田正によって中華料理「来々軒」をさいたま市大宮区宮町に創業
1989年 新業態のラーメン専門店「らーめん日高」1号店をさいたま市大宮区仲町に開店
1999年 株式上場
2005年 行田工場完成
2006年 新業態「焼鳥日高」が始動
2013年 行田工場増設
2022年 新業態「台湾屋台料理 台南」をさいたま市大宮区に開店
2024年 本格的な鶏白湯ラーメンを提供する新業態「らーめん日高 エキア川越店」を開業
事業内容
ラーメン・餃子・中華料理などを主とした飲食店チェーンを展開
さいたま市を発祥の地として、2024年2月末現在、東京都に203店舗、埼玉県に110店舗、神奈川県に73店舗、千葉県に55店舗、栃木県1店舗、茨城県6店舗、群馬県1店舗の計449店舗を直営で経営
業績
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
単20.2 | 42,209 | 4,096 | 4,112 | 2,578 | 67.9 | 36 |
単21.2 | 29,563 | -2,799 | -2,778 | -2,946 | -77.6 | 36 |
単22.2 | 26,402 | -3,523 | 2,586 | 1,579 | 41.6 | 24 |
単23.2 | 38,168 | 615 | 2,470 | 1,519 | 40.0 | 24 |
単24.2 | 48,772 | 4,637 | 4,756 | 3,233 | 85.2 | 35記 |
財務諸表 単位:億円(%:資産/売上に対する比率)
資産
現金預金148(45%)
有形固定資産93(28%)
無形固定資産2(1%)
投資有価証券6(2%)
敷金及び保証金43(13%)
負債
有利子負債0
純資産
自己資本比率76%
配当性向41%
利益剰余金66%
損益計算
売上高
営業利益率9.5%
経常利益率9.8%
当期純利益率6.6%
キャッシュフロー
投資額
科目 | 前期 | 当期 |
減価償却費 | 12 | 12 |
固定資産 に対する支出 | 11 | 15 |
株主還元
科目 | 前期 | 当期 |
自己株式の取得 | 0 | 0 |
配当金の支払 | 9 | 11 |
株価 個人的な購入価額
2,839円(2025.3.16)
時価総額108,300百万円(15:30)
配当利回り(会社予想)1.34%(15:30)
1株配当(会社予想)38.00円(2025/02)
PER(会社予想)(単)30.80倍(15:30)
PBR(実績)(単)4.07倍(15:30)
EPS(会社予想)(単)92.17(2025/02)
BPS(実績)(単)698.24
ROE(実績)(単)13.45%
自己資本比率(実績)(単)75.5%
直近5期の平均EPS:31円
進捗:79%(3Q)
需要・顧客構造(+10%):
低価格帯の飲食店なので、景気や個人所得に関係なく安定した収益を稼ぐことができそうです。店舗の大半が直営店なので、安定した事業運営ができていそうです。
競争環境(+5%):
餃子の王将、幸楽苑、日高屋、餃子の満州、大阪王将など競合する飲食チェーン、個人経営のお店など競合が多く、市場環境は厳しそうです。しかし、確立した店舗設計、直営店による経営、従業員給与の引き上げなどにより報酬も業界内では比較的高く、企業の競争力が高そうです。
ビジネスモデルの有望性(+2%):
埼玉の行田工場を中心に、関東近郊に出店しています。餃子の王将も関東を強化しており、利益率の低下を懸念しています。

株主優待(+15%):
年2回持株数に応じて、株主ご優待券もしくはおこめ券がもらえます。100株で1,000円分×年2回なので、結構魅力的です。
個人的な好み(+20%):
無借金経営でキャッシュリッチです。創業家の神田ファミリーが20%程度の株を有しています。株主構成を見ると、特定株主に偏っていないようです。
関西在住で、近くに日高屋がないこと、関東に帰る時も、日高屋よりも餃子の満州の方が好きなので、購入には消極的です。
個人的な目標株価
PER92×14倍=1,288
PBR698×0.7倍=489
プレミアム889×1.1×1.05×1.02×1.15×1.2=1,445
関連ブログ
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
以上
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