銅価格はコロナ禍からの急激な経済回復により需給がひっ迫し、2020年4月から2022年3月まで上昇していました。
2022年4月に一旦下落に転じたものの、過去の水準からみると高値で推移しています。足元、中国でのコロナ感染爆発により、経済活動は冷え込んでいますが、徐々に景気が回復し、銅製品を扱う白銅にも追い風が吹いていると思い、調べてみました。
金属商社。
四季報
加工、小口、短納期が強み。
主納入先は半導体・液晶製造装置。配当性向40%メド
沿革
1932年 白銅焦点として東京都中央区八丁堀にて個人創業
1992年 旧白銅より金属事業に関する営業を譲受
2000年 株式上場
2003年 上海の拠点設立
2014年 タイの拠点設立
2017年 埼玉県に工場拠点を開設
2019年 高瀬アルミ(現AQR)を完全子会社化
事業内容
業績
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
連18.3 | 43,709 | 2,784 | 2,845 | 2,028 | 178.8 | 75 |
連19.3 | 45,228 | 2,249 | 2,333 | 1,564 | 138.0 | 77 |
連20.3 | 41,798 | 1,658 | 1,697 | 1,148 | 101.3 | 58 |
連21.3 | 39,219 | 1,981 | 2,083 | 1,281 | 113.0 | 58 |
連22.3 | 55,441 | 4,256 | 4,373 | 2,964 | 261.3 | 115記 |
財務諸表
資産
現金預金87億円(21%)
売上債権170億円(41%)
商品及び製品78億円(19%)
有形固定資産61億円(15%)
投資有価証券9億円(2%)
負債
有利子負債0
純資産
自己資本比率47.5%
配当性向44%
利益剰余金177億円(42%)
損益計算
売上高
営業利益率7.7%
経常利益率7.9%
当期純利益率5.3%
キャッシュフロー
投資額(百万円)
科目 | 前期 | 当期 |
減価償却費 | 836 | 840 |
固定資産 に対する支出 | 552 | 664 |
株価 個人的な購入価額
2,465円(2022.12.30)
配当利回り(会社予想)4.42%(12/30)
1株配当(会社予想)109.00(2023/03)
PER(会社予想)(連)9.78倍(12/30)
PBR(実績)(連)1.34倍(12/30)
EPS(会社予想)(連)252.16(2023/03)
BPS(実績)(連)1,840.19(2022/03)
直近5期の平均EPS:158円
進捗:57%(2Q)
需要・顧客構造(▲20%):
中国向け売上比率が4%、タイ向け売上比率が2%で、国内売上・有形固定資産比率が9割超を占めています。銅価格は景気の先行指標として利用されるほど、景気変動の影響を受け、アルミ価格も景気変動の影響を受けます。景気後退タイミングでは、銅・アルミ価格の下落により、在庫評価損が発生し、販売量も減少し、業績が大きく悪化しそうです。
競争環境(+10%):
材料メーカーや同業他社から5,400品目サイズ以上の製品を仕入れ、標準在庫品として、常時白銅工場に在庫しており、標準在庫品が64%、特注品が36%となっています。取り扱いアイテム数が多く、特注品比率も高いので、激しい価格競争に陥る可能性は低そうです。
ビジネスモデルの有望性(+10%):
ネットサービスを強化しており、利用可能アイテム数・利用登録者数が増加しています。
また、半導体・航空宇宙・自動車など成長領域への販売が増加しており、さらなる成長が期待できます
株主優待(+5%):
持ち株数に応じて、白銅プレミアム優待倶楽部のポイントがもらえます。
300株からの優待であり、ハードルが高く、600株が最も優待利回りが高くなります。
個人的な好み(+10%):
財務が盤石で、業績も好調な所が魅力的です。白銅通信を発行しているなど、会社に元気があるような気がして、好きです。
個人的な目標株価
PER158×14倍=2,212
PBR1,840×0.7倍=1,288
プレミアム1,750×0.8×1.1×1.1×1.05×1.1=1,957
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
以上
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