ミライト・ワンを調べた時に、電気通信工事がいかにホワイトな業界なのかを知りました。
どの会社も財務が抜群によく、利益水準も高く、良い業態なのだと思います。
5年前協和エクシオ時代にクオカードに魅了され、調べたことがあるので、親近感を持っています。
ただ、昔と比べると競争環境が厳しく、通信キャリアから受注する案件の採算性低下に不安を感じています。
NTT工事など電気通信工事大手。
四季報
情報通信、IT関連にも注力、グループ一体運営を強化中
沿革
1954年 日本電信電話公社の電気通信設備拡張計画に対応することを目的として設立
1963年 株式上場
2004年 大和電設工業、和興エンジニアリングを子会社化
2018年 シーキューブ、西部電気工業、日本電通を子会社化
事業内容
区分 | 事業内容 | |
エンジニアリング ソリューション (注)1 | 通信キャリア | – NTTグループ向け各種通信インフラ設備の構築・保守 – NCC向け各種通信インフラ設備の構築・保守 |
都市インフラ | – 自治体、官公庁、CATV会社、鉄道会社、民間企業向けの各種通信インフラの設備の構築・保守 – オフィスビル、マンション、データセンター、メガソーラー等の電気・空調工事・スマートエネルギー工事 – 無電柱化・上下水道整備等の都市土木工事 – 水処理・廃棄物処理プラント、バイオマスボイラ等の建設・運転維持管理 | |
システムソリューション (注)2 | – 通信キャリアや金融業、製造業をはじめとする各種企業向けのシステム構築・保守等、システムインテグレーションの提供 – 企業向けサーバ・LAN等の設計・構築・運用やインターネット環境整備等、ネットワークインテグレーションの提供 |
業績
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
連21.3 | 573,339 | 36,623 | 38,186 | 24,192 | 217.3 | 82 |
連22.3 | 594,840 | 42,380 | 45,217 | 27,766 | 250.6 | 96記 |
連23.3 | 627,607 | 32,552 | 33,771 | 22,233 | 205.0 | 102 |
セグメント
財務諸表
資産
現金預金515億円(9%)
投資有価証券1,356億円(23%)
のれん151億円(3%)
投資有価証券328億円(6%)
負債
有利子負債1,124億円(19%)
純資産
自己資本比率52.5%
配当性向50%
利益剰余金2,563億円(44%)
損益計算
売上高
営業利益率5.2%
経常利益率5.4%
当期純利益率3.5%
キャッシュフロー
投資額(億円)
科目 | 前期 | 当期 |
減価償却費 | 74 | 87 |
固定資産 に対する支出 | 202 | 137 |
子会社株式の取得による収入
前期49億円、当期52億円
投資有価証券売却による収入
前期48億円、当期52億円
株価 個人的な購入価額
3,091円(2023.12.8)
時価総額330,157百万円(12/08)
配当利回り(会社予想)3.88%(12/08)
1株配当(会社予想)120.00(2024/03)
PER(会社予想)(連)13.92倍(12/08)
PBR(実績)(連)1.07倍(12/08)
EPS(会社予想)(連)222.05(2024/03)
BPS(実績)(連)2,892.59(2023/03)
直近5期の平均EPS:240円
進捗: 31%(2Q)
需要・顧客構造(+20%):
NTTグループへの売上比率が27%と高いです。通信キャリアが顧客であり、景気に左右されず、安定した業績を維持できそうです。
競争環境(+10%):
電気通信工事はコムシスHD、エクシオグループ、ミライト・ワンの3社が大手です。比較的寡占業界であり、競争環境はそこまで厳しくなさそうです。
ビジネスモデルの有望性(▲30%):
政府主導により携帯電話料金の値下げが実現し、楽天モバイルなど格安スマホが台頭しています。依然と比べると、通信キャリアの利幅縮小により、通信キャリアが通信工事に対する設備投資額を減らし、通信工事業界の需要環境が悪化しないか不安があります。
株主優待(+1%):
1,000株以上保有する株主に対して、クオカードを3年未満は1,000円、3年以上は2,000円もらえます。しかし、2025年3月期を最後に株主優待が廃止されます。1,000株に対して、1,000~2,000円のクオカードでは、物足りなく、優待メリットは少ないと思います。
個人的な好み(+15%):
自己資本比率が高く、財務が盤石です。大株主にNTTグループはいませんが、NTTグループへの売上比率が高く、役員の半数以上はNTTグループ出身者である所が気になります。
DOE4.0%を配当方針に掲げており、大幅減配のリスクが低く、政策保有株式を売却し、子会社株式を買い増しており、業界再編意欲が高い所も魅力的です。また、4月に株式分割を予定しており、新規資金流入も期待できます。
個人的な目標株価
PER240×14倍=3,360
PBR2,893×0.7倍=2,025
プレミアム2,693×1.2×1.1×0.7×1.01×1.2=3,015
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
過去関連ブログ
2023.12.6
2017.2.28
以上
コメント