送電能力ネックで風力発電や太陽光発電の建設が進まない、という話をよく聞きます。脱炭素の社会的な動きを考えると、送電業界の成長に期待が持てます。
株主優待廃止で新規資金流入が減り、株価上昇は難しい気がしますが、大量に保有しているパーク24の関連会社として出てきたこともあり、調べてみました。
送電線、内線工事が主体。通信向けも育成。
四季報
電力は東北電からの受注が主力。
建物管理事業も
沿革
1935年 東京都中央区京橋に設立
1950年 関西電力より日本で初の27.5万ボルト送電線工事「北陸幹線工事」を受注
1961年 電気工事業者としては日本で初の海外送電線工事「南ベトナム・ダニム・サイゴン間送電線工事」を受注
1995年 株式上場
2021年 うきは太陽光発電所を取得、岩井工業所・ユウキ産業の全株式を取得
2022年 中央電氣建設の全株式を取得
事業内容
セグメント | 区分 | 内容 |
電気 工事業 | 送電事業 | 架空送電線建設工事、地中送電線建設工事、変電所工事、土木工事等の測量設計、送電線建設工事用機械工具の開発及び製造販売、海外工事(送電線建設工事) |
設備事業 | 電気設備工事設計施工、計装設備工事設計施工、情報通信設備工事設計施工、防災防犯設備工事設計施工、太陽光発電所工事、特別高圧変電所工事、情報通信工事(移動体無線中継基地の基礎・組立・外構・アンテナ工事)、その他 | |
建物管理 ・清掃業 | マンション管理事業 建物設備メンテナンス 管理業務受託事業 ビル清掃・管理事業 | マンション管理、建物設備メンテナンス及び管理業務受託、ビル清掃、有人警備、機械警備、内装工事設計施工、産業廃棄物処理業 |
業績
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
連20.9 | 5,700 | 148 | 156 | 151 | 23.8 | 5 |
連21.9 | 4,900 | 258 | 259 | 175 | 27.5 | 5 |
連22.9 | 6,688 | 266 | 263 | 212 | 33.4 | 7記 |
財務諸表
資産
現金預金29億円(43%)
有形固定資産13億円(19%)
負債
有利子負債22億円(33%)
純資産
自己資本比率40.5%
配当性向42%
利益剰余金
損益計算
売上高
営業利益率3.4%
経常利益率3.9%
当期純利益率0.9%
キャッシュフロー
投資額(億円)
科目 | 前期 | 当期 |
減価償却費 | 142 | 149 |
固定資産 に対する支出 | 72 | 73 |
株価 個人的な購入価額
565円(2023.12.8)
時価総額3,602百万円(12/08)
配当利回り(会社予想)1.42%(12/08)
1株配当(会社予想)8.00(2024/09)
PER(会社予想)(連)15.85倍(12/08)
PBR(実績)(連)1.33倍(12/08)
EPS(会社予想)(連)35.64(2024/09)
BPS(実績)(連)424.51(2023/09)
直近5期の平均EPS:22.7円
需要・顧客構造(+5%):
東北電力向けの売上比率が33%もあります。電力会社向けが多いので、業績は安定していそうです。
競争環境(+10%):
鉄鋼物(鉄骨・鉄塔・橋梁)は、川田テクノロジーズ、宮地エンジニアリング、駒井ハルテック、川岸工業、高田機工、佐藤鉄工、那須電機鉄工などの会社があります。市場縮小により、民事再生を経験する企業もあり、淘汰により、以前よりも競争環境は良くなっている気がします。
ビジネスモデルの有望性(+20%):
新エネルギーと言われる太陽光、風力、バイオマス、水素などの設備投資の増加が見込まれており、送電設備を扱うETSの成長にも期待できます。23年9月期の受注高は、前期比144%増の115億円になりました。風力発電所建設工事、新設鉄塔工事が大きく、受注を多く押し上げています。
また、高度経済成長期に整備した送電網の更新需要にも期待が持てます。
株主優待(+%):なし(廃止)
株主優待がありましたが、2023年9月末を最後に廃止しています。
個人的な好み(▲10%):
自己資本比率が低いですが、キャッシュ比率が高いので、倒産リスクは低そうです。ただ、あまり面白みを感じておらず、積極的には購入したくありません。
個人的な目標株価
PER22.7×14倍=317.8
PBR425×0.7倍=297.5
プレミアム308×1.05×1.1×1.2×0.9=384
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
過去の関連ブログ
2022.8.27
2018.3.4
以上
コメント