大株主がダイセキで議決権比率の54%を有しています。ダイセキは産廃処理大手で、リサイクル事業をやっており、親子ともに、競争力が高そうです。
汚染土壌の調査から浄化処理までの一貫体制に特徴。
四季報
名古屋地盤だが関東、関西でも展開拡大
沿革
1996年 環境関連プラントの設計、施工、販売を目的として設立
2000年 蛍光灯破砕事業の許可を取得し、蛍光灯破砕・水銀リサイクル事業進出
2004年 株式上場
2012年 バイオディーゼル燃料(BDF)の製造販売事業に進出
2014年 微量PCB汚染廃電機器の撤去処分事業に進出
2023年 杉本商事の全株式を取得
事業内容
① 土壌汚染調査・処理事業・・・・汚染土壌の調査から浄化処理まで一貫して請負。調査計画を立案するコンサルティング業務から、現地調査、サンプリングした土壌の分析、汚染土壌の処理まで、全工程を自社で対応できる「土壌汚染対策のトータルソリューション企業」であることが特徴
② 廃石膏ボードリサイクル事業・・建物の解体現場等から排出される廃石膏ボードを選別・破砕・ふるい分け等により製造した石膏粉を石膏ボードメーカーに納品するとともに、石膏粉を主原料とした土壌固化材を製造販売
③ その他・・・・・・・・・・・ (PCB事業)主に微量PCB汚染廃電機器(微量PCB廃棄物)の銘板調査から撤去処分、行政対応まで一貫して対応しております。なお、最終処分は最終処理業者に委託
(その他)
自然災害等に対応し、自治体や地元企業と連携し災害廃棄物(一般廃棄物)処理等の復興支援業務を行っております。また、その他商品の販売
業績
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
連19.2 | 14,193 | 898 | 904 | 564 | 33.6 | 6 |
連20.2 | 14,048 | 1,237 | 1,296 | 678 | 40.4 | 6 |
連21.2 | 14,906 | 1,206 | 1,241 | 689 | 41.0 | 6 |
連22.2 | 17,082 | 2,102 | 2,112 | 1,252 | 74.5 | 8 |
連23.2 | 16,411 | 1,373 | 1,412 | 724 | 43.1 | 10 |
セグメント
財務諸表
資産
現金預金8億円(4%)
有形固定資産157億円(72%)
投資有価証券7億円(3%)
負債
有利子負債36億円(16%)
純資産
自己資本比率67.8%
配当性向23%
利益剰余金102億円(46%)
損益計算
売上高
営業利益率8.4%
経常利益率8.6%
当期純利益率4.4%
キャッシュフロー
投資額(百万円)
科目 | 前期 | 当期 |
減価償却費 | 941 | 1,011 |
固定資産 に対する支出 | 955 | 710 |
株価 個人的な購入価額
1,039円(2023.6.24)
時価総額17,483百万円(06/23)
配当利回り(会社予想)0.96%(06/23)
1株配当(会社予想)10.00(2024/02)
PER(会社予想)(連)19.62倍(06/23)
PBR(実績)(連)1.17倍(06/23)
EPS(会社予想)(連)52.96(2024/02)
BPS(実績)(連)884.84(2023/02)
直近5期の平均EPS:46.5円
進捗:-
需要・顧客構造(+5%):
主要な顧客は、中日本高速道路・フィールド・パートナーズで、売上の9割超が国内で建設需要に依存しています。工場、特に湾岸地域のリプレースなど、しばらく土壌汚染調査・処理事業の需要はありそうです。しかし、長期的には、厳しい気がします。
競争環境(▲10%):
主力の土壌汚染調査・処理事業は、2003年に施行された土壌汚染対策法を契機に拡大した新しい市場であり、多くの業種から新規参入者があり、競合企業数は多そうです。
ビジネスモデルの有望性(+10%):
廃棄物処理業界は約7兆円の市場規模がある一方、売上高10億円未満の中小事業者が8割を占める超分散型市場であり、今後は後継者不足や生産性の向上により廃棄物処理業者数の減少が予測されています。M&Aを通じた事業拡大の余地が高く、ダイセキ環境ソリューションはオーガニックグロースとM&A戦略の両輪で成長基盤の強化を着実に積み上げ、プラスチック・古紙リサイクル、一般廃棄物処理業界でのロールアップも視野に入れていくようです。
株主優待(+%):なし
個人的な好み(+10%):
自己資本比率が高く、財務が優良です。M&Aを通じて積極的に事業を拡大させる姿勢、ROIC・WACCなど資本コストの分析を行っており、資本コストを経営に活かしていこうという姿勢が好きです。
個人的な目標株価
PER46.5×14倍=651
PBR885×0.7倍=620
プレミアム635×1.05×0.9×1.1×1.1=726
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
以上
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