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補助金申請サービスも行っているエフアンドエム(4771)

企業分析
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コロナ流行で、経済活動が停滞しているものの、企業倒産が少ないと感じます。

政府や地方公共団体からの補助金があるためでしょうか?

緊急事態宣言など変化が激しく、雇用調整金や補助金の申請は大変だと思います。特に人手が少ない中小企業はより困難だと思います。エフアンドエムは以前より補助金申請支援サービスを提供しており、活躍の場が広がると思い、調べてみました。

生命保険記帳代行から出発。
中小企業向け情報提供サービスに進出。
税理士支援事業にも展開

四季報

沿革

1990年 大阪府吹田市に生命保険の営業職員を対象としたフラワー・ギフト事業を開始

1992年 生命保険の営業職員を対象とした記帳代行事業を開始

1994年 フラワー・ギフト事業を廃止

2015年 マイナンバー推進協議会を設立

事業内容

・アカウンティングサービス事業:
個人事業主及び小規模企業に対する経理代行を中心とした会計サービス

・コンサルティング事業:
中堅中小企業の総務経理部門に対する各種情報提供サービス(ISO及びプライバシーマークの認証取得支援、「ものづくり補助金」等の補助金受給申請支援

・ビジネスソリューション事業:
税理士・会計士のボランタリーチェーン「TaxHouse」、認定支援機関である税理士・公認会計士事務所の対応力向上を支援する「経営革新等支援機関推進協議会」、社会保険労務士事務所の経営を支援する「SR STATION」、クラウド型労務・人事管理システム「オフィスステーション」シリーズの販売

・不動産賃貸事業:
オフィスビルの賃貸

・その他:
システム開発事業、パソコン教室の本部運営及びEC指導事業

業績(直近5期)

業績売上高営業利益経常利益当期利益一株益(円)一株配(円)
連16.35,5121,0311,05371249.615
連17.36,2161,2231,23686260.020
連18.36,3941,1481,16382257.222
連19.37,1191,4041,4191,01070.124
連20.37,56395196666446.027

売上高は毎年増加しており、利益率も高く、安定しています

セグメント

2020年3月期

アカウンティングサービス・コンサルティング事業は増益でした。一方、ビジネスソリューション事業は増収であるものの、黒字から赤字に転落し、赤字幅も大きくなっています。これは、クラウド型労務・人事管理システム「オフィスステーション」の広告宣伝費が嵩み、すぐに売り上げに結びつかず、利益を押し下げているためです。

2021年3月期3Q

全事業ともに増収増益であり、ビジネスソリューション事業の改善幅(増収増益の幅)が非常に大きくなっています

財務諸表

資産
現金預金35億円(40%)
有形固定資産26億円(29%)
ソフトウェア10億円(11%)

負債
有利子負債75百万円(1%)

純資産
自己資本比率84%
配当性向58%
利益剰余金46億円(52%)

損益計算

売上高
営業利益率12.6%
経常利益率12.7%
当期純利益率8.8%

キャッシュフロー

投資額(百万円)

科目前期当期
減価償却費 288 391
固定資産 に対する支出 375 806

新株予約権行使による株式発行による収入
前期14百万円、当期6百万円

株価 個人的な購入価額

1,539円(2021.3.15)

1.82%(15:00)配当利回り(会社予想)
28.00(2021/03)1株配当(会社予想)
(連) 28.01倍(15:00)PER(会社予想)
(連) 2.89倍(15:00)PBR(実績)
(連) 54.95(2021/03)EPS(会社予想)
(連) 532.44(2020/03)BPS(実績)

直近5期の平均EPS:56円

進捗:76%(3Q)

需要・顧客構造(+20%):

事業者のバックオフィス業務を改善するサービスを提供しており、個人事業主や中堅中小企業がメインの顧客になっています。特定の業種に依存していないこと、顧客に対してシステム提供と補助金申請などのコンサルティング事業で関わっていることから、安定した収益を稼ぐことができそうです。

競争環境(+10%):

システム・コンサルティング事業は、参入障壁が低く、競合も多いので市場環境は厳しそうです。しかし、エフアンドエムは古くからこの市場に参入しており、顧客の層も厚いことから、収益基盤や競争力は高そうです。

ビジネスモデルの有望性(+40%):

クラウド型労務・人事管理システム「オフィスステーション」

ユーザーのスムーズなデータ連携実現のため、freee株式会社が運営する「人事労務freee」とのAPIによるサービス連携機能を新たにリリースしました。また、HR領域のシステムベンダーとのAPI連携を重ねることでユーザビリティ向上に努め、「オフィスステーション」シリーズの販路拡大を推進しており、収益獲得事業に成長する可能性があると思います。

株主優待(0%):なし

個人的な好み(+40%):

自己資本比率が高く、キャッシュリッチで、極めて財務が盤石です。売上・利益ともに右肩上がりであることも魅力的です。ただ、コロナ補助金申請について、短信・HPにあまり記載がありませんでした。令和2年3月末に公表した「コロナウィルス感染症拡大に伴う中小企業支援策(雇用調整助成金)」くらいしか見つけられませんでした。ブランド力維持の観点から表立って、コロナビジネスを広報していないのかもしれません。

個人的な目標株価

PER56×14倍=784
PBR532×0.7倍=372
プレミアム578×1.2×1.1×1.4×1.4=1,496

以上

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