資源開発は、掘削に成功したら、業績が一気に良くなる可能性を秘め、夢のある業界だと分かりました。
インペックスに続き、
業界第2位、日本政府(経済産業大臣)が34%出資する石油資源開発を調べてみました。
原油・ガス開発専業。
四季報
国内の天然ガス田操業が基盤。
カナダ・重質油事業は売却。
再エネにも注力
沿革
1955年 前身である特殊会社「石油資源開発」設立(半額以上政府出資)
1958年 見附油田(新潟県)、申川油田(秋田県)発見
1966年 北スマトラ海洋石油資源開発設立
2003年 株式上場
2007年 エネルギーメガプラタマ社(インドネシアカンゲアン鉱区)の株式取得
2018年 相馬LNG基地(福島県)操業開始
2020年 福島ガス発電により発電された電力の販売開始
事業内容
・日本
(E&P事業)原油・天然ガスの探鉱・開発・生産及び原油の販売、
(インフラ・ユーティリティ事業)天然ガス並びにLNGの販売、天然ガスの受託輸送、発電及び電力の販売等、その他の事業として石油製品の製造・仕入・販売・輸送、坑井の掘さく作業の請負等
・北米
北米におけるE&P事業として、原油・天然ガス・ビチューメン(オイルサンド層より採取される超重質油)の探鉱・開発・生産・仕入・販売等
・欧州
欧州におけるE&P事業として、原油・天然ガスの開発
・中東
中東におけるE&P事業として、原油の開発・生産・販売等
業績
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
連20.3 | 318,822 | 14,283 | 32,635 | 26,815 | 469.2 | 50 |
連21.3 | 240,078 | 4,192 | 10,001 | -2,725 | -47.7 | 50 |
連22.3 | 249,140 | 19,809 | 43,674 | -30,988 | -545.6 | 50 |
セグメント
財務諸表
資産
現金預金1,472億円(31%)
有価証券30億円(1%)
有形固定資産928億円(19.6%)
投資有価証券1,089億円(23%)
負債
有利子負債8億円(0.2%)
純資産
自己資本比率79%
配当性向‐
利益剰余金3,106億円(65%)
その他有価証券評価差額金483億円(10%)
損益計算
売上高
営業利益率8.0%
経常利益率17.5%
当期純利益率▲12%
投資有価証券売却益398億円
債務免除益425億円
前期減損損失164億円
北海道苫小牧市(勇払油ガス田)、新潟県胎内市(岩船沖油ガス田)に関する減損です
子会社株式売却損944億円
カナダ・オイルサンドプロジェクトの撤退に関するもの
権益譲渡損447億円
キャッシュフロー
投資額(百万円)
科目 | 前期 | 当期 |
減価償却費 | 22,599 | 17,721 |
固定資産 に対する支出 | 15,569 | 16,568 |
株価 個人的な購入価額
4,060円(2022.11.15)
配当利回り(会社予想)7.39%(11/15)
1株配当(会社予想)300.00(2023/03)
PER(会社予想)(連)4.20倍(11/15)
PBR(実績)(連)0.55倍(11/15)
EPS(会社予想)(連)967.74(2023/03)
BPS(実績)(連)7,343.52(2022/03)
直近5期の平均EPS:▲81円
進捗:59%(2Q)
需要・顧客構造(+5%):
E&P事業(石油開発)の売上比率が3割程度で、インフラ・ユーティリティ事業が5割程度、その他の事業2割程度を占めています。
開発というより、ガスパイプラインの収益、発電事業の比率が高く、比較的事業が安定している気がします。
競争環境(▲20%):
インフラ・ユーティリティ事業は、地域独占であり、競争環境は緩そうです。一方、電力は、新規参入者も多く、資源価格が上昇している中で、従量料金の引き上げが困難となっており、競争環境は厳しそうです。
ビジネスモデルの有望性(▲10%):
バイオマス発電に積極的に参入していますが、国内のバイオマス発電所の大量の新設に伴い、木質チップの取り合いとなり、安定操業ができない可能性を懸念しています。
株主優待(+%):なし
個人的な好み(▲20%):
財務は盤石ですが、撤退タイミングが気になります。カナダシェールガスプロジェクトに石油価格が最も低迷した時期に撤退し、需給ひっ迫タイミングで全く収穫を得ることができなかったのはもったいないと感じました。ばーーかもーーん!と叫びたくなりました(笑)
個人的な目標株価
PER0
PBR7,343×0.7倍=5,140
プレミアム2,570×1.05×1.2×0.9×0.8=2,332
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
以上
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