櫻護謨は消防・防災関連のメーカーで航空・宇宙関連の製品も手掛けています。実質無借金経営で財務が盤石で業績も良いです。
株価指数はPER10倍、PBR0.47倍、配当利回りも2.86%。貸株金利に設定すると2%の金利が付き、実質利回りは5%近くになります。東京都笹塚駅近くに含み益のある土地建物を有していること、防衛関連の資金の流入など話題性もあり、非常に魅力的な銘柄だと思います。
以前調べました
櫻護謨は度々、仕手が入り騰落する銘柄です。割安感があり興味があり、購入を視野に懸念されるリスクを追加で調べました。
上場廃止リスク
流通株式時価総額・流通株式比率
2024年3月31日時点で櫻護謨は東証スタンダード市場の上場維持への適合基準を満たしていない項目があります。
流通株式比率は以下の計算で算出されます。
固定株が減少すると流通株式比率が上昇するので、手っ取り早く比率を上げるには自己株式の処分が有用です。
櫻護謨は自己株式を89千株(所有株式数割合4.41%)有しており、自己株式の全部を消却すると24.6%→25.7%に上昇し、上場基準の25%以上に適合します。
しかし、足元、櫻護謨の株価が下落しており、流通株式時価総額が基準を下回る可能性が出てきました。2024年3月末の終値が2,360円で2024年7月29日の終値が2,129円です。株価2,129円の流通株式時価総額は10.6億円となり、基準の10億円を下回ってしまいそうです。
3月末の株価から逆算すると流通株式時価総額のボーダーは2,017円のようです。2,000円を継続して下回り続けると流通株式時価総額に赤信号が灯ると覚えておこうと思います。
自己株式の市場売出すると
櫻護謨が保有する自己株式を市場に売り出すと、流通株式比率が上昇しますが、新たな株主が購入するには、株価よりも割引して売り出す必要があります。
仮に、自己株式を全株放出した時に、流通株式時価総額と流通株式比率がどのように変化するのかシミュレーションしました。
自己株式の売り出しにより株価が20%以内の下落に留まる、もしくは、1,700円を上回れば流通株式時価総額10億円基準はクリアできそうです。
株主構成
社長の中村浩士氏が03年から約20年間代表取締役をやっています。歳は63才なのでまだまだ現役として、社長を続行しそうです。過去の様子を見ると、今から大きな冒険をするとは考えづらく、現状の体制が維持されそうです。
株価・指数
2,129円(2024.7.29)
時価総額4,309百万円(15:00)
配当利回り(会社予想)2.82%(15:00)
1株配当(会社予想)60.00円(2025/03)
PER(会社予想)(連)10.30倍(15:00)
PBR(実績)(連)0.47倍(15:00)
EPS(会社予想)(連)206.76(2025/03)
BPS(実績)(連)4,508.50(2025/03)
ROE(実績)(連)8.89%(2024/03)
自己資本比率(実績)(連)49.6%(2024/03)
とりあえず、100株購入しようと思います。
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
以上
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