製粉業界を調べており、業界第2位ニップンを調べてみました。
製粉業界最古参、国内2位。
四季報
業務用主体だが冷凍食品、健康食品など家庭用強化。
アジア展開も
沿革
1896年 東京都深川扇橋に設立、わが国最初の欧米式機械製粉設備を採用し、小麦粉月産能力440トンで操業開始
1920年 東洋製粉を合併し、高崎、小山、神戸工場とする
1949年 株式上場
2014年 東福製粉の株式を公開買付により取得
2022年 オーケー食品工業の株式を追加取得により完全子会社化
事業内容
製粉事業:
小麦粉、ふすまを製造し、松屋製粉㈱がそば粉を製造
食品事業:
家庭用小麦粉、プレミックス等、冷凍食品類を製造し、特約店を通じて販売
業績
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
連19.3 | 335,399 | 11,222 | 13,065 | 8,455 | 108.8 | 32 |
連20.3 | 344,839 | 11,101 | 12,740 | 8,941 | 116.7 | 34 |
連21.3 | 329,566 | 10,331 | 12,620 | 8,608 | 112.3 | 36記 |
連22.3 | 321,317 | 11,282 | 14,270 | 9,327 | 121.6 | 38 |
連23.3 | 365,525 | 12,288 | 14,816 | 10,260 | 132.2 | 40 |
セグメント
財務諸表
資産
現金預金368億円(11%)
有形固定資産1,135億円(33%)
投資有価証券773億円(22%)
負債
有利子負債641億円(17%)
純資産
自己資本比率54.8%
配当性向30.3%
利益剰余金1,290億円(37%)
その他有価証券評価差額金365億円(11%)
損益計算
売上高
営業利益率3.4%
経常利益率4.1%
当期純利益率2.8%
キャッシュフロー
投資額(億円)
科目 | 前期 | 当期 |
減価償却費 | 102 | 100 |
固定資産 に対する支出 | 107 | 78 |
株価 個人的な購入価額
2,223円(2023.12.29)
時価総額175,226百万円(12/29)
配当利回り(会社予想)2.52%(12/29)
1株配当(会社予想)56.00(2024/03)
PER(会社予想)(連)11.95倍(12/29)
PBR(実績)(連)0.85倍(12/29)
EPS(会社予想)(連)186.00(2024/03)
BPS(実績)(連)2,620.57(2023/03)
直近5期の平均EPS:104円
進捗:59%(2Q)
需要・顧客構造(+15%):
国内売上比率が9割超を占め、ファミリーマートへの売上が13%を占めています。小麦はパン・麺類に使用される食料品なので、景気に左右されず、安定した業績を維持できそうです。
競争環境(▲5%):
製粉会社は、日清製粉、日本製粉、昭和産業、日東富士製粉が大きな4社です。製粉事業は、プレーヤーも少なく市場環境は良さそうです。
一方、ニップンの食品事業の売上比率は大きく、冷凍食品の比率も大きいため、競争環境は厳しそうです。
ビジネスモデルの有望性(+5%):
冷凍食品事業の家庭用セット物市場は、約5年間で市場規模が2.3倍に拡大しており、ニップンのシェアも高いです。
冷凍食品は、ニッスイ・ニチレイ・マルハニチロ・味の素のシェアが高いですが、ニップンはパスタ関連で優位性があり、市場の拡大に期待が持てます。
株主優待(+5%):
500株保有で3月末に3,000円相当、9月末に1,500円相当の自社商品がもらえます。今の株価で110万円以上の資金が必要ですが、魅力的な優待です。
個人的な好み(+5%):
自己資本比率が高く、財務が盤石ですが、株主還元は配当性向30%と少し不足感を感じます。
個人的な目標株価
PER104×14倍=1,456
PBR2,621×0.7倍=1,835
プレミアム1,645×1.15×0.95×1.05×1.05×1.05=2,081
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
以上
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