東都水産、中央魚類に続き、水産銘柄の企業分析を進めています。水産銘柄では珍しく、株主優待でクオカードがもらえます。10万円の資金で購入できるので比較的購入しやすい銘柄だと思います。
神奈川の水産荷受け。
横浜のほか、川崎に拠点。
市場外取引も積極的。
マルハニチロなど荷主四季報
沿革
1931年 横浜生魚塩干を設立、水産物及びその加工品の卸売を開始
1963年 株式上場
1996年 料理飲食店及びレストランの経営を開始
事業内容
水産物卸売事業:
横浜市及び川崎市中央卸売市場並びに川崎市地方卸売市場において、水産物卸売業を行っている
水産物販売事業:
中央卸売市場等から仕入れた水産物を、量販店及び外食産業等へ販売
不動産等賃貸事業:
賃貸マンション等の賃貸
運送事業:
水産物の運送等
業績
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
連20.3 | 46,812 | -47 | 212 | 82 | 11.7 | 12 |
連21.3 | 41,286 | -84 | 217 | 290 | 41.7 | 15 |
連22.3 | 37,592 | -152 | 98 | 160 | 25.2 | 18 |
連23.3 | 40,670 | 122 | 450 | 377 | 59.3 | 22記 |
連24.3 | 38,614 | 277 | 575 | 409 | 64.3 | 26 |
セグメント
財務諸表 単位:億円(%:資産/売上に対する比率)
資産
現金預金27(12%)
有形固定資産41(18%)
投資有価証券114(50%)
政策保有株式の保有額が多いです。8割はコンコルディア(横浜銀行)で、他には冷凍業を営む会社が多いです。実質無借金経営なので、コンコルディアの株式は売却していいと思います。
負債
有利子負債5(2%)
純資産
自己資本比率68%
配当性向40%
利益剰余金84(37%)
損益計算
売上高
営業利益率0.7%
経常利益率1.5%
当期純利益率1.1%
受取配当金3(0.8%)
キャッシュフロー
投資額
科目 | 前期 | 当期 |
減価償却費 | 2 | 2 |
固定資産 に対する支出 | 5 | 2 |
株主還元
科目 | 前期 | 当期 |
自己株式の取得 | 0 | 0 |
配当金の支払 | 1 | 1 |
株価 個人的な購入価額
970円(2025.1.10)
時価総額7,044百万円(01/10)
配当利回り(会社予想)2.68%(01/10)
1株配当(会社予想)26.00円(2025/03)
PER(会社予想)(連)14.70倍(01/10)
PBR(実績)(連)0.39倍(01/10)
EPS(会社予想)(連)65.97(2025/03)
BPS(実績)(連)2,490.42(2025/03)
ROE(実績)(連)2.87%(2024/03)
直近5期の平均EPS:40.4円
進捗:55%(2Q)
需要・顧客構造(+5%):
神奈川県をメインとしており、川崎市中央卸売市場並びに川崎市地方卸売市場で商売をしています。鮮魚は飲食店やスーパーに販売され、一般消費者が購入するので、景気によって、販売量が左右されなさそうです。
競争環境(▲20%):
水産卸売業は、東都水産、OUGホールディングス(大阪市中央卸売市場)、大都魚類、大水、中央魚類、マルイチ産商、築地魚市場、横浜丸魚など数多くの企業がいます。ECの進展により、卸を通さず、直接漁業者・養殖業者から仕入れる商流も増えており、競争環境は厳しそうです。
ビジネスモデルの有望性(▲10%):
卸売市場を経由する取扱数量が減少しており、大型量販店等への市場外流通の取引が増加しています。内需は縮小しており、先行きは厳しそうです。
株主優待(+15%):
100株で1,000円分、500株で3,000円分のクオカードがもらえます。単元の割に優待利回りが高く、魅力的です。
個人的な好み(▲5%):
自己資本比率が高く、財務が盤石なのが魅力的です。DOE1%を設定しており、安定的に配当を得られそうです。
ただ、安定株主比率が高く、株価上昇の誘因(カタリスト)に欠けているので、積極的には購入したくありません。
個人的な目標株価
PER40×14倍=560
PBR2,490×0.7倍=1,743
プレミアム1,152×1.05×0.8×0.9×1.15×0.95=951
関連銘柄
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
以上
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