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兵庫市川渓流釣り(下流はヤマメ、源流はアマゴ、円山川との分水嶺の関係?漁協の気まぐれ?)

渓流釣り
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2024年9月。兵庫の姫路市街地を流れる市川の源流で渓流釣りをしました。段ヶ峰を源とし、ヤマメが多く釣れました。上流は森林整備がされ、流紋岩・石英閃緑岩がある綺麗な渓谷でした。

兵庫市川渓流釣り(姫路を流れる市川の源流にいるアマゴ達、上流では広葉樹林の植林事業が進展し減災に貢献)

市川とは

市川は、姫路市街地の横を流れ、瀬戸内海に流れ着きます。兵庫県の中心、朝来市生野の三国山(標高855m)を源に、段ヶ峰・峰山高原スキー場・千ヶ峰・笠取山の山からも流れ出ます。流域には揚水力発電所の太田ダムや黒川ダムがあります。

栃原川の倉谷川という標高1,103mの段ヶ峰から流れる川で渓流釣りをしました。

倉谷川は、山陽自動車道と播但連絡道路を使うと、大阪からもアクセスしやすいです。この日、栃原川には自分以外に2人組のフライフィッシングをやっている人がいました。

この市川は、市川生野漁協が管轄しており、フィッシュパスというオンラインサイトで遊漁券を購入できます。

市川(市川生野漁協) | FISHPASS(フィッシュパス)
市川生野漁業協同組合は、兵庫県南西部を流れる市川・栃原川・銀山湖を管轄している漁業協同組合です。管轄する市川は、加古川・揖保川・夢前川・千種川とともに播磨五川の一つとされており、朝来市生野町の三国山を源流としていて、上流部には日本有数の鉱山である「生野銀山」があります。特別天然記念物のオオサンショウウオが生息する黒川渓...

日券が2,000円とお手頃です。なお、同じ市川上流で、近くにある小田原川は違う漁協が管轄しているので、注意が必要です。

集落を流れる下流域

倉谷川河川公園に駐車スペースが5台以上あったので停めました。

渓流魚が好きそうなポイントが多いですが、タカハヤとウグイしか釣れませんでした。中型の堰堤の上流もタカハヤが中心で、集落を流れる清流といった雰囲気です。30分釣り上がって、ようやくヤマメが釣れました。

動画では”アマゴ”と連呼していますが、改めてみるとアマゴのパーマークがありません。市川生野漁協の栃原川の説明には、「栃原川の山女漁」いわれるほど、ヤマメが多いと書いてありました。関西圏はアマゴ渓谷が多いので驚きです。

すぐ近くの生野北峠を北に移動すると、分水嶺が変わり、日本海に流れる円山川となります。円山川では、ヤマメが生息しているので、大昔、栃原川は円山川方面に流れていたのかもしれません。地殻変動によってヤマメの生息域が分断された証だと考えると、ロマンがあり、合点いきます。

一方、もともとアマゴの川であったのに、円山川と距離が近いので、円山川の山女養殖場から放流をしたので、ヤマメの生息地になった可能性も高いと思います。わかる人いたら教えてください。

1時間ほど登ると、巨大な砂防ダムがあり、その上には砂防ダムが続いていました。道路を使い、上流に移動します。

白い岩石が際立つ河原

砂防ダム地帯の上流は、開けた河原になっています。小さな淵が多く、アマゴが生息しています。

毛鉤に食いついてきました。河原が広いので、蜘蛛の巣も少なく、毛ばりが投げやすいです。自分の使っている毛鉤を紹介します。岩魚用ですが、アマゴの釣果も良好です。

入渓者が多いので、良淵よりも、皆が狙わない小さいポイントにヤマメがいました。アブラハヤも生息していましたが、それ以上にヤマメが多いです。

栃原川の近くには、生野銀山という銀・銅の採掘場がありました。生野銀山は平安時代から昭和48年まで採掘され、織田信長・徳川家康など時代の権力者の支配下のもと、日本の発展を支えてきました。生野銀山の周辺には鉱山跡が多くあります。

地図を見るとこの倉谷川の中流域に、”栃原鉱山”と記載あります。明礬石や重晶石を採掘していたようです。国土地理院の地質マップを見ると、

この地域は流紋岩・閃緑岩・凝灰岩など火山起因の地層で形成されています。マグマ起因で珍しい貴金属が取れる場所になったのでしょう。

さて、渓谷は、入渓者が重点的に入った所とスルーした所が明確に分かれており、釣れる区間が突然現れます。

最源流の沢の分岐

倉谷川の取水場が上流域にあり、上流に進みます。

奥の流れ込みの所、ヤマメが居そうじゃないですか?良型がいました。

突然、雨が降ってきました。山の天気は変わりやすいですね。

9月上旬に家族で市川流域、栃原川近くの峰山高原スキー場に行きました。

キャンプ | 星空の見えるリゾートホテル、峰山高原ホテルリラクシア
星空の見えるリゾートホテル・峰山高原ホテルリラクシアは、兵庫県神崎郡神河町にあります。高原の大自然の中、ゆったりしたひとときやスポーツはもちろん、姫路セントラルパークや姫路城、竹田城跡などの観光スポット巡りも楽しめます。

日本で一番新しいスキー場があり、夏はゲレンデでキャンプができます。事前の天気予報は曇りでしたが、夜想定外の大雨が降ってきました。1万円ぐらいのデカトロンのテントに家族3人で寝ており、谷場で寝ており、浸水が心配になりました。深夜1時に家族が一致団結して、雨の中テントをしまい、荷物を移動し、撤退しました。危機に遭遇すると団結して効率よく、動くことができますね。嫌な思い出ではなく、危機に対して生き延びる能力を向上できて良かったと思います。たまにのテントは良いものですね。

さて、沢が二手に分かれ、左側の沢を少し登りました。岩の色が黒く焼けており面白い色をしています。ヤマメのアタリが多かったです。左の沢を早々に諦め、右側の沢を登ります。

雨が降ってきて、水量は少なくともヤマメの活性は高く、毛ばりに食いついてきます。

ヤマメでしょうか?斑点がアマゴっぽい気がします。

最後の1匹。パーマークが明らかアマゴですね。下流はヤマメだったのに源流ではアマゴになっています。ネイティブはアマゴで、下流は放流アマゴなのでしょうか?

もう少し行けそうですが、雨が降ってきたので帰りました。

災害に強い森づくり~県民緑税の活用(針葉樹林と広葉樹林の混交林整備)という看板がありました。

平成16年の台風災害を踏まえ、平成18年度から県民緑税を導入し、防災面での機能強化を目的とした「災害に強い森づくり」を進めているようです。令和6年から全国的に森林整備等を目的に森林環境税が新設され、住民税と一緒に税金が徴収されるようになりました。兵庫県ではこれ以前から、緑税を導入していたのですね。

整備内容は、杉・檜等の高齢人工林の伐採を促進し、広葉樹等を植林することで、樹種が異なり、水土保全が高く、公的機能が発揮する森林になるようです。

広葉樹林が増えることで、渓流魚のエサも増えるので、今後数年間で栃原川はさらに良い渓谷になりそうですね。楽しみです。

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