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三重櫛田川渓流釣り(中央構造線を横断、三峰山源流でアマゴ釣り)

渓流釣り
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2024年8月。日本百名山である三峰山を源する三峰谷川で渓流釣りをしました。この場所は日本を横断する中央構造線の北側に位置し、黒雲母モンゾ花崗岩、石英閃緑岩など珍しい岩盤が多く露出しています。櫛田川漁協は、日券3,000円と高く、オンラインサイトで遊漁券が購入できず、店舗で買う必要があり、日券も3,000円と高く釣り人泣かせの川ですが、渓谷が美しく魚影も濃いのでお勧めです。

三重櫛田川渓流釣り(三峰山源流、中央構造線の北側の渓谷でアマゴが釣れた)

櫛田川とは

三重県松坂市飯高町。櫛田川水系は、三重と奈良の県境にある高見山、三峰山、伊勢辻山、明神平などの1,000m超のを源に、伊勢平野に出て伊勢湾に流れ着きます。

国道166号線が奈良から三重に繋がっており、高見トンネルもあるので、大阪・奈良からもアプローチしやすい渓谷です。支流が多くあり、攻め甲斐のありそうな河川です。

渓流釣りのエリアは櫛田川上流漁協が管轄しています。櫛田川は2つの漁協が管轄しており、上流の漁協は情報がとにかく少ないです。オンラインで遊漁券も買えません。フィッシング遊松坂店で遊漁券を販売していますが、年券のみだそうです。

朝早くから空いている場所も分からず、前日に遊漁券を用意しなければならず、何とも不便です。厳しい。三重の漁協の多くは、フィッシュパスもしくは釣りチケを導入しているので、早く導入してほしいです。ネットの深い所で、漁協のパンフレットを見つけたので、共有します。

まなご商店で遊漁券を購入。アマゴみたいで縁起がいいですね。

三峰谷川中流域はアブラハヤ

三峰谷川の民家が無くなった所から入渓。

緩やかなトロ場ではアブラハヤが釣れました。

すぐ上流には砂防ダムがあり、その先にも砂防ダムがあり、砂防ダムの頻度が高い渓谷でした。渓谷を進むにつれ、チビアマゴが出てきてくれ、徐々にアマゴの密度が高くなってきました。

漁協の放流活動が盛んですが、釣り人も多く入っており、良型は抜かれている気がしました。砂防ダムの上でようやく良型アマゴが釣れました。砂防ダム地帯を抜けると岩盤が露出している所が多くなりました。

緑がかかった緑色凝灰岩でしょうか?美しい渓谷の中にアマゴの密度が高くなってきました。

中央構造線

国土地理院の地質マップを確認すると、

中央構造線を境に地層が変わっています。三峰谷川は中央構造線の南側の端だったのかもしれません。

この写真を見ると、岩盤は泥岩であり、転がってきている大きな岩は花崗岩です。三峰山の山頂近くを構成する花崗岩・黒雲母が浸食により、削り落ちてきて谷にあるのだと思います。面白いですね。

中央構造線は、九州の長崎・大分から、四国の愛媛・香川・徳島を通り、本州の和歌山・奈良・三重・愛知・静岡・長野まで横断している断層帯です。ナウマン博士が発見し、航空写真でも明らかに断層を確認できます。

日本の高知県の南側の海にはフィリピン海プレートがあり、南から北に圧力が加わっています。フィリピン海プレートはユーラシアプレートの下に沈み込んおり、海洋地殻の付帯物が剝ぎ取られて、陸地や山を形成しています。

北側が古くから地殻を形成していたユーラシアプレートの端で、南側が海側から運ばれてきた地層であり、中央構造線が分かれ目です。元々は垂直に沈み込んでいましたが、300万年前、日本の東側に存在する太平洋プレートの進む方向が向きが変わりました。ユーラシアプレートとフィリピン海プレートに東からの圧力が加わり、中央構造線の断層がズレ、中央構造線では波打つように、高い山と瀬戸内海のような海ができました。詳しくは、NHKジオジャパンをご覧ください。巽先生のサイトも分かりやすいです。

ジオリブ研究所|note
ジオリブ研究所長の巽好幸です。 地球で最も地震や火山が集中する、世界一の「変動帯」日本列島。 人類が地球環境に大きな影響を与え始めた「人新世」。 この場所で、この時代を私たちはどのように生きてゆくのか? 私たちのDNAに刻まれた「記憶」を呼び起こしながら一緒に考えて行きましょう。

さて、中央構造線の北と南で全く違う地層が見れる三峰谷川のは、なんともお得です。

去年は愛媛の重信川で中央構造線釣り旅行に行ってきました。中央構造線の南は、砂岩が固まった一面岩盤が隆起した所がありました。一面のナメ床で全くアマゴがいませんでした。

一方、中央構造線の北側は、泥岩質の岩盤でした。こちらもアマゴがスレて2匹ほどしか釣れませんでした。

愛媛の様子も記事を書きました。

源流域に突入

何個か滝があり、登りづらい場所がありました。スレートのように手を掛けられる滝なので、気合と技術と渓流竿を仕舞えば、激流の中を登ることもできます。渇水気味で、魚は見えるのに、食いが悪いです。アマゴにおちょくられている感があります。

三峰谷川は道路が並走しており、植林活動も盛んです。休日だというのに、林業従事者の人がお仕事をされていました。この辺の渓谷からは道路が遠いのですが、少し登ると道路とぶつかりました。川も二股に分かれており、水量が減って魚の気配も少なくなってきました。

美しい露頭を眺めて納竿となりました。帰りは道路沿いを下れるのも楽で良かったです。

難易度が高くなく、入渓者も多く、魚影が薄く良型が出ませんでしたが、渓谷が美しく、漁協の放流も盛んで満足のいく釣行となりました。

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