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滋賀御池川渓流釣り(道路が途絶えた源流には、毛ばりに飛びつくアマゴ、石灰質の渓谷は美しい)

渓流釣り
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2024年7月、琵琶湖の東に流れ着く愛知川の上流、御池川で渓流釣りをしました。数日前は大雨警報が発令され、水量が多く、アマゴ・イワナの活性が高かったです。清流にしかいない河鹿蛙、石灰質の美しい渓谷、御池岳の地質について語っていきます。

愛知川御池川とは

滋賀東近江市君ヶ畑町。御池川は琵琶湖の東に流れ着く愛知川の上流です。

愛知川は琵琶湖流入河川の中では、安曇川・野洲川・犬上川・姉川に並ぶ流水量の多い川です。

愛知川は、愛知川、茶屋川、神崎川、渋川という大きな谷で構成されています。

永源寺ダムの上流と下流で漁協が違っており、上流の奥永源寺漁協はフィッシュパスというオンラインで遊漁券が買えるサービスを導入しており、下流の愛知川漁協は釣りチケで遊漁券が購入できます。どちらも日券が2,000円程度なのでお手頃です。

小又谷駐車場の上へ

御池川は美しく、魚影も濃いため、釣り人に大人気な渓谷です。朝5時、永源寺ダムを抜け、御池川の上流を車で移動すると、3組ほど釣り人の車が駐車していありました。信じられないほどの人気渓谷。御池岳の登山道の駐車場の横をさらに奥に進むと、道路が崩れており、車で上流に行けなくなっていました。駐車スペースに川の名前の看板があり、降り口もあり、川に降りました。

数日前から警報級の大雨が降っており、渓谷は増水気味でした。魚影は濃く、降りた所でアマゴが食ってきました。砂防ダムもかなり流れが早いですが、緩やかな所にアマゴが溜まっていました。チビアマゴから20センチオーバーのアマゴがどの淵でも出てきてくれました。

小又谷駐車場の上は、なだらかな土砂が堆積する渓谷で、瀬が続いている所も多かったです。下流に永源寺ダムがある割に、砂防ダムは2つとそこまで多くなかったです。川が蛇行しており、良淵も存在していました。アマゴが定着しやすい良い渓谷だと思います。

入渓者も場所だと思いますが、良型アマゴがたくさん残っていることに驚きました。漁協の放流活動が盛んであること、小さい魚をダメージ少なくリリースするなど釣り人のマナーの高さを感じます。

途中、フライフィッシングをされる常連さんに会いました。先行者がいる場合、挨拶をしてどこまで釣りをするのか確認し、その人が釣りをしない所まで移動するのがマナーです。挨拶をし、別の河川に移動する旨を伝えると、「遠くから来たんでしょ?登るの遅いし、来週も来るし、釣った後の所で釣るからそのまま登って良いよ!」とのこと。懐の深さ。良い人だなと感じました。道路には登れそうもなかったので、1キロほどなるべく、釣り場横から魚に気づかれないよう川から離れた所を歩き、上流に移動しました。

2024年6月にNHK「ダーウィンが来た!」で河鹿蛙の特集をしていました。この御池川もロケ現場に使われていました。動画では、河鹿蛙の解説もしているので、良ければご覧ください。

滋賀御池川渓流釣り1(愛知川上流、石灰質の美しい渓谷、増水の御池川で良型なあまごが連発、河鹿蛙の楽園もあった)

三又、小鈴谷でテンカラ

御池川上流に行くと三又に分かれている所に来ました。

3つの谷とも深さがあり、どの沢を攻めるか迷います。先行者がいる時も、他の沢に行ったらいいので、良い場所です。左の小鈴谷にしました。道路が並走しているので、登りやすい渓谷です。

毛鉤に変更すると良型のアマゴが食ってきました。下流のちょっとした淀みで毛ばりを追いかけてきました。活性の高さが半端ないです。20センチは越えていたと思います。アブラハヤも生息していますが、それ以上にアマゴの密度が高くて、チビアマゴも毛鉤に飛びついてきます。

今年からテンカラデビューを果たし、今日で4回目のテンカラ釣行です。テンカラ用の竿ではなく、渓流用の5.3m竿に天井糸を付け、テンカラのライン2mの下に毛ばりを付けてやっています。装備を紹介しておきます。

この毛ばりが良く釣れるので、おすすめです。

水が減ってきて、渓谷も険しくなってきました。泥岩砂岩、スレートの渓谷で、少し黒っぽい渓谷でした。アマゴの活性は高くまだまだ上には良渓谷が広がっている気配がありますが、この辺で戻りました。

動画では気持ち良く、毛ばりに飛びつくアマゴが見えます。

滋賀御池川渓流釣り2(毛鉤に飛びつくアマゴ、増水の渓谷では活性が高くテンカラ釣りが楽しい)

御池岳の地質

最近、国土地理院の地質マップを確認してから渓流釣りに来ています。この御池川は源となる御池岳には石灰岩があり、沢には石灰を含む石が多くあります。沢が白くて綺麗に見えます。

御池岳のカルスト台地部分は、石灰岩と塩基性火山岩で形成されており、硬い地層になっています。斜面が硬い地層なので、山から川にかけて非常に急になっています。

御池岳に近い北側の沢には石灰質の岩石も御池川に多く流れており、白い石灰石が多く転がっていました。この辺りは石灰石で有名で隣の山である藤原岳には太平洋セメント藤原工場の鉱山があります。

石灰石は、キルンで焼成し、化学変化を起こさせ、コンクリートの原料になります。土地開発では量が必要となり、都市に近く物流の便がいい所の山が開発されます。藤原岳の東側ははげ山になっています。

御池岳も都市に近かったら削られていたかもしれませんね。

さて、沢には良いイワナがいました。今期最も美しいイワナだと思います。ずっと見ていたいのですが、すぐにリリースしました。

イワナはエサの少ない源流に生息し、貪欲にエサを追いかけてきます。イワナがいたらほぼ間違いなく釣れます。極力リリースしてもらい、魚へのダメージが少ない、返しのない針を使ってもらえたらと思います。私のおすすめの針は、吉村渓流という返しのない針です。

滝・ゴルジュ、

岩魚は上流に向かう習性があり、険しい渓谷でも、大雨の時に登るようです。ただ、大きな滝は登れないのでしょう。

ある滝を境にぱったりとアタリが消えました。

御池川ホント良い川です。フィッシュパスというオンラインで遊漁券が買え、良渓谷が多いので、来年も探検させてもらいます。ありがとうございました。

地形の解説動画もお楽しみに!

滋賀御池岳地形(渓流釣りをしながら御池岳の地形を厚く語る、ゴルジュ・滝地帯のイワナは美しい、険しい滝の先にはロマンがある)

関連動画

2021年6月の御池川釣行、再生数がかなり多い動画

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