ホームセンター、外食かつ屋を運営するアークランズが通期業績を下方修正しました。
もともと、今期の業績予想が高すぎだという印象があったので、そこまでショックはありません。
私は、亡くなった祖父がかつ屋のかつ丼が好きで、私もかつ屋に並々ならぬ愛があるので、急落したら、買い増ししようと思います。
業績進捗状況
前回発表予想の2Qまでの進捗率が経常利益45%、当期純利益54%
今回修正予想の3Qまでの進捗率が経常利益78%、当期純利益89%
当期純利益の進捗を考えると、通期下方修正幅が大きい気がしますが、3Q累計で固定資産売却益26億円計上しており、4Q以降は売却予定がないのだと思います。
今期の業績における固定資産売却益も税引前利益に占める割合が2割程度なので、大きいです。
アークランズの固定資産売却
アークランズは20年にLIXILビバを買収しており、首都圏に立地するホームセンターを多数有しています。22年2月期には、千葉県習志野市の旧LIXILビバのホームセンターを売却し、100億円程度の利益を計上し、優良な土地を有していたことが分かります。
ホームセンター事業は、ネットの台頭で先細りの懸念がありますが、ホームセンターは高速道路に近い物流倉庫を建築するのに相応しい場所が多く、今後の固定資産売却益にも期待が持てます。
アークランドSHDの完全子会社化
2023年4月にアークランズがかつ屋を運営するアークランドSHDを株式交換により完全子会社すると発表しました。
株式交換比率は1:1.87で、2023年4月14日の発表日の終値がアークランズ1,632円/株、アークランドSHD2,256円/株(×1.87単純換算後=3,052円)なので、アークランドSHDの株主にとって、35%程度のプレミアムがありました。ただし、その後交換される対象であるアークランズの株価が下落したので、アークランドSHDの株主の旨味は減ってしまいました。
アークランズは、以前からアークランドSHDの株式を54%過半数有していたので、再編費用が少なく済みました。また、実質的な現金流出は反対株主に対する108百万円だけであり、財務を傷めず、非常に良い企業再編になったと思います。
一方、アークランズの株主にとっては、市場の自己株式を除く発行済株式が6割増加し、株式が大幅に希薄化しました。しかし、外食事業を取り込んだことで、一般消費者の注目を集めやすくなり、外食事業を有していることで、株価の上昇要因にもつながると思います。
外食事業の状況
前年比のセグメント毎を比較すると、小売・卸売事業が減少しており、外食・不動産事業が増加しています。外食事業は売上比率が15%と低いですが、利益の寄与比率は34%と高くなっています。
24年2月期3Q決算説明資料を見ると「実は、みんな仲間です」というコメントがあり、ユーモアがあって良いと感じました。かつ屋とホームセンターは親和性があって、今後の成長に期待が持てます。
株価・指数
1,662円(2024.1.12)
時価総額107,587百万円(01/12)
配当利回り(会社予想)2.41%(01/12)
1株配当(会社予想)40.00(2024/02)
PER(会社予想)(連)5.15倍→修正後8.47倍
PBR(実績)(連)0.60倍→修正後0.90倍
EPS(会社予想)(連)323→修正後196.33(2024/02)
BPS(実績)(連)2Q末2,760.87→3Q末1,848.00
来期の予測
25年2月期の業績予想は公表していませんが、今期の利益水準が継続するとして、株価指数はどうなるのでしょうか?
1株あたり当期純利益(EPS)は、当期純利益を期中平均株式数で除したものです。期中にアークランドSHDの株主への株式交換により、株式が5割程度増加しており、計算には注意が必要です。
仮に、来期も今期と同じ当期純利益10,100百万円を稼ぐとすると、
EPS10,100÷62.32=162円
今の株価水準でPER10.3倍となります。
仮に、来期は固定資産売却益が無くなり2割程度減益した場合、
EPS129.9円、PER12.8倍となります。
PER12.8倍
PBR0.9倍
まぁ、今の株価が妥当な水準だと思います。優待+配当で60円程度もらえるので、下落したら、200株購入しようと思います。
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
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