2023年8月中旬。東京奥多摩川の最上流の一つ日原川。雲取山を源とし、渓谷も険しく、水量も多く、釣り人も多く、東京の中で最もレベルの高い渓谷だと思います。良型のヤマメが数匹釣れました。かなり危険な渓谷なので、しっかりした装備と複数名で入るのが良いと感じました。絶景が多く、釣りをしない人でも楽しめるように記事を書きました。
東京日原川とは
東京湾に流れる多摩川の上流にある川で、
東京都最高峰で日本百名山の一つである雲取山(2,017m)、川苔山(1,363m)、鷹ノ巣山(1,763m)を源としています。
伊勢橋下という日原川の支流放流場所の最上流に入りました。本当は、川乗谷に入りたかったのですが、先行者がいました。この日原川、釣りのための駐車スペースが少ないです。下流から駐車できず、ずるずると一番奥まで入ってしまいました。まるで、放流魚が多すぎて、下流に追いやられるヤマメのようです。
渓流釣りは車で入るというイメージを持っていましたが、いっその事公共交通機関を使うのもありだと思います。新宿でJR中央線に乗って、JR青梅線へ2時間。奥多摩駅からバスで30分。バスも1時間に1本程度あるので、大丈夫そうです。もしくは、奥多摩駅近くのタイムズ奥多摩町役場、町営氷川駐車場に停めてバスで移動するのが良いと感じました。
伊勢橋から登る
石灰質で非常に美しい渓谷です。関東平野は雨があまり降らず、水不足を心配していましたが、高い山に湿った風がぶつかり、渓谷では頻繁に雨が降っているのだと思います。水量は十分すぎるほどありました。
小さい淵を含めるとかなりのポイントがあり、
チビヤマメが積極的にエサを追いかけてきました。他の渓谷と比べ、ヤマメが賢く、1回合わせないと、2度と食ってこない気がしました。
ポイントに近づくとすかさず、魚が逃げていきます。釣り人が多く、人を察知する能力に長けています。20センチ以上のヤマメも1回はエサに食いついてきますが、異物があると分かるとすぐに吐き出してしまいます。
巨大な崖がそびえたつ
かなり険しい岩場を登る必要があります。水量も多く、落ちると、水流に巻かれ、命の危険があります。細心の注意が必要な川だと思います。
奥に大きな崖があります。人工物ではなく自然の風景なので驚きです。石灰を含む地質のようで、白味がかっており、鍾乳洞が右側にありました。一般の人が入れないように、入り口にフェンスが張ってありました。良く目を凝らすと、
スズメバチの巣がありました。出入りしている気配がないので、大丈夫でしょうが、怖いです。特に私は、20年前大滝村で黄色スズメバチに刺され、15年前に近所でオオスズメバチに刺され、王手!の状態なのでより注意しました。スズメバチは居ませんでしたが、アブが多く、手足を数か所刺されました。手足は防御する必要がありますね。
ガニ沢出会いのカツラで離脱
上流に来るにつれて、魚影が薄くなってきた気がします。逃げていく魚は居るのに釣り上げられない時間続きました。一人で心細いので、あと1匹釣ったらやめようと言って、20分くらい上流に登りました。こうなると釣れるまでやめられません。
大きなアタリ、ちゃんと合わせました!!ここまでの経験の成果が出ました!!
20センチを超える美しすぎるヤマメ。斑点・ヒレ・尻尾。好きです。結婚してください。
満足して道路に出て、帰路に向かいました。
伊勢橋下流
伊勢橋下流もゴルジュ地帯で、非常に美しい渓谷が続きます。漁協が橋の上からバケツで放流し、下流にヤマメが溜まっていると思っていましたが、釣果はゼロ。ダウンストリームだからでしょうか。
シャワークライミング、浮き輪で下るのも楽しそうですが、、、下っていくと、
さらに、
橋なんてあって穏やかな川で良いですね。と言ってる間に、、、
巨大ゴルジュからの滝壺。しかも落ち口がナメ床になっています。ひえー、ユニバーサルスタジオジャパンのジュラシック・パーク・ザ・ライト、ディズニーランドのスプラッシュマウンテンを彷彿させます。ただし、命の保証はないというゴルジュ。この川で遊ぶ人は要注意でお願いします。
奥多摩工業の石灰事業
奥多摩駅の近くには、奥多摩工業氷川工業があります。
駅の近くから見るとさらに巨大な要塞のごとくそびえたっています。日原川の周辺では石灰石が採掘されています。釣りをした上流にも採石場があります。
山の上で砕石された石灰は、地下のトロッコ列車を通り、氷川工場に運ばれます。ダンプでピストン輸送するより、トロッコの方が効率が良いのですが、石灰を効率よく運ぶ熱意が半端ないですね。石灰は、セメントの材料になったり、鉄鋼の材料に使われ、関東平野の建築物の構成していきます。なんだかロマンを感じます。
雲取山登山
5年前の大晦日、雲取山にハッピーニューイヤー登山をしました。
冬の雲取山は氷点下●●℃(忘れた)まで下がり、厳しい環境ですが、富士山が綺麗に見えて、
非常に思い出深いのですが、山小屋では20人くらいが鮨詰めになり寝ることになりました。数人激しい咳をしている人がおり、翌日下山後、インフルエンザになりました。若く、体力がないと冬山登山は命に係わるんだと学びました。
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