5年前、株価の割安さに惹かれ購入しました。石油元売業界は、エネルギー供給構造高度化法によって半ば強制的に供給能力が減らされ、競争力が上がったと思います。
富士石油の業績も良くなり、株価が上昇する!と思いきや、下落が進み、5年前の半分程度の株価になっています。
PER3.97倍、PBR0.31倍
さすがに割安すぎると感じ、調べてみました
石油精製専業で業界中堅。
四季報
原油開発のアラビア石油と精製の富士石油が統合。
上流開発から撤退
沿革
・旧富士石油
1964年 アラビア石油、住友化学、東京電力、コスモ石油、JXTGエネルギーなどの共同出資により設立
1968年 袖ヶ浦製油所の操業開始
1993年 ベンゼン・キシレン製造装置稼働開始
2005年 業務提携のもと、昭和シェル石油(現:出光興産)に石油製品の供給開始
・アラビア石油
1958年 会社設立
1961年 株式上場
平成25年 資本金を1億円に減資(もともと130億円)
・当社
2003年 アラビア石油及び富士石油が共同して株式移転により設立
2005年 資本金を244億円に増資
事業内容
石油の精製、貯蔵、調達、売買及び原油・石油製品等の輸送・入出荷を主な事業内容
業績
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
連19.3 | 541,640 | 4,876 | 3,599 | 2,896 | 37.6 | 10 |
連20.3 | 462,364 | -28,668 | -28,777 | -29,058 | -377.1 | 0 |
連21.3 | 344,612 | 7,098 | 8,293 | 6,528 | 84.7 | 10 |
連22.3 | 485,302 | 15,539 | 16,076 | 15,203 | 197.3 | 10 |
連23.3 | 850,863 | 5,028 | 4,704 | 3,575 | 46.4 | 10 |
財務諸表
資産
現金預金124億円(4%)
棚卸資産1,193億円(35%)
有形固定資産979億円(29%)
投資有価証券262億円(8%)
負債
有利子負債1,611億円(48%)
純資産
自己資本比率21.2%
配当性向21.6%(10円安定配当)
利益剰余金187億円(6%)
損益計算
売上高
営業利益率0.6%
経常利益率0.6%
当期純利益率0.4%
キャッシュフロー
投資額(百万円)
科目 | 前期 | 当期 |
減価償却費 | 7,092 | 7,689 |
固定資産 に対する支出 | 12,615 | 1,599 |
株価 個人的な購入価額
288円(2023.8.3)
時価総額22,517百万円(08/03)
配当利回り(会社予想)3.47%(08/03)
1株配当(会社予想)10.00(2024/03)
PER(会社予想)(連)3.97倍(08/03)
PBR(実績)(連)0.31倍(08/03)
EPS(会社予想)(連)72.57(2024/03)
BPS(実績)(連)926.31(2023/03)
直近5期の平均EPS:▲2円
需要・顧客構造(▲20%):
日本国内は、人口減少、低燃費車・電気自動車・水素自動車など新しい車両の開発で、ガソリン・軽油需要は漸減しそうです
競争環境(+10%):
国内石油は、ENEOS・出光興産・コスモ・キグナス石油・太陽石油がおり、統合が進み、ENEOS・出光・コスモの3社に集約され、市場環境は厳しくなさそうです。
ビジネスモデルの有望性(▲10%):
精製事業一本であり、良くも悪くも業界の動向次第だと思います。内需縮小により、先行きは厳しいと思います。
株主優待(+%):なし
個人的な好み(▲5%):
自己資本比率は2割台と財務の安定度に不足感があります。石油元売りの自己資本比率が2~3割なので、業界的にそんなものかという気もします。
個人的な目標株価
PER-
PBR926×0.7倍=648
プレミアム324×0.8×1.1×0.9×0.95=244
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
以上
コメント