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中古車買取ガリバーのIDOM(7599)

企業分析
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ビックモーターが非常に厳しい状況になっています。自動車という高額商品を扱っているので、一般消費者の評価・信用が非常に重要だと思います。この2つの喪失は事業運営において致命的だと思います。

救済買収が選択肢とありそうだと思い、業界のガリバーIDOMを調べてみました。

中古車買い取り首位。
『ガリバー』展開。小売り強化し、付帯サービス拡充。
配当性向30%目安

四季報

沿革

1972年 設立

1994年 ガリバーインターナショナル・コーポレーションを福島県郡山氏に中古車買い取り業を目的に設立

1998年 株式上場

2001年 査定価格算出業務においてISO9001取得

2013年 東京マイカー販売の全株式を取得し、完全子会社化

2016年 月額定額車乗り換え放題サービス「NOREL」開始

2019年 個人間カーシェアサービス「GO2GO」開始

2022年 IDOM Automotive Group Pty Ltd.グループ及びGulliver Australia Pty Ltd.の全株式を売却

事業内容

一般消費者への小売を主要な販路として、中古車販売事業及びこれらに付帯する事業を主たる業務

業績

業績売上高営業利益経常利益当期利益一株益(円)一株配(円)
連19.2309,4103,4002,0723813.811
連20.2361,6849,0916,8673,54535.01.2
連21.2380,56410,5719,6421,48414.810.6
連22.2459,53218,48517,56110,794107.54.6
連23.2416,51418,68418,14614,205141.542.5

セグメント

有価証券報告書23年2月末

豪州事業は、現地会社に売却し、IDOMは撤退しています

財務諸表

資産

現金預金375億円(21%)
有形固定資産264億円(15%)
敷金及び保証金50億円(3%)

負債

有利子負債671億円(39%)
預り金253億円(15%)

純資産

自己資本比率35.8%
配当性向30%
利益剰余金567億円(33%)

損益計算

売上高
営業利益率4.5%
経常利益率4.4%
当期純利益率3.4%

キャッシュフロー

投資額(百万円)

科目前期当期
減価償却費2,7972,581
固定資産 に対する支出5,4245,843

株価 個人的な購入価額

805円(2023.7.28)

時価総額86,045百万円(07/28)
配当利回り(会社予想)4.45%(07/28)
1株配当(会社予想)35.80(2024/02)
PER(会社予想)(連)6.74倍(07/28)
PBR(実績)(連)1.32倍(07/28)
EPS(会社予想)(連)119.51(2024/02)
BPS(実績)(連)610.48(2023/02)

直近5期の平均EPS:60円

進捗:16%(1Q)

需要・顧客構造(+5%):

中古車は高額消費であり、個人所得の状況によって業績が大きく左右されそうです。コロナ禍以降、新車の供給が減り、中古車価格が上昇し、業績にはプラスでしたが、中古車価格の下落により、業績は落ち着きそうです。

IDOM決算説明資料23年3月期

競争環境(▲5%):

中古自動車業界は、

【中古買取業】は、IDOM(ガリバー)、カーチスHD、ラビット・アップルオートネットワーク(アップルインターナショナル)、バイク王&カンパニー【カーオークション】は、USS、トヨタユーゼック、オークネット、日本中古自動車販売協会連合会【中古車販売】は、ネクステージ、ケーユーHD、レッドバロン、ビックモーターがいます。

中小の中古買取業者を含め、競合が多く市場環境は厳しそうですが、ガリバーはブランド力があるので、競争力は高そうです。

ビジネスモデルの有望性(+10%):

日本における中古車の小売市場規模は約3.7兆円、中古車の年間流通台数は約262万台推計されています。ガリバーはその市場シェアは5%程度(※2)と推計されています。ガリバーの信用・信頼力は高く、市場シェアを拡大する余地は大きいと思います。

株主優待(+%):なし

個人的な好み(+10%):

自己資本比率が3割台と物足りなさを感じますが、現金預金が高く、投資余力はありそうです。

大株主第4位にビックモーターがおり、IDOM株を5,697千株有しています。現在の株価(805円)を乗じると45.9億円であり、仮にビックモーターがIDOM株を売り出そうとしても、IDOMが現金預金375億円のち45.9億円を使い、自己株買い(TOSTNET)で吸収すればいいので、問題はなさそうです。ただ、世論は、IDOMの自己株買いに反対しそうです。

中古車価格が好調なタイミングで、豪州の不採算事業の撤退ができたのはナイスだと思います。

個人的な目標株価

PER60×14倍=840
PBR610×0.7倍=427
プレミアム634×1.05×0.95×1.1×1.1=765

※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。

ビックモーターの影響、買収可能企業を中心に記事を書こうと思うので、お楽しみに!

過去の中古車関連企業のブログ

2017年6月10日ケーユーHD

『ケーユーホールディングス [9856]』
中古車販売業は人口減少、車離れをしている日本の中で伸びる業種だと思います 中古車関係の会社を調べると、ユーエスエス【4732】、ネクステージ【3186】が気に…

2017年7月17日アップルインターナショナル

『アップルインターナショナル [2788]』
7のつく年の株価は年後半に減速傾向にあります 1977年 アジア通貨危機1987年 ニューヨーク ブラックマンデー1997年 アジア通貨危機2007年 リーマ…

2018年3月11日ケイヒン

『ケイヒン [9312]』
地図で神戸周辺を見ていたら、ケイヒンの巨大な物流拠点を発見しました 総合物流準大手。中古車輸出強い。通販流通センター受託も。米国大手BDPと連携し海外強化(四…

2018年4月15日VTホールディングス

『VTホールディングス [7593]』
中古の自動車輸出のトラストの親会社として、しっていました 割高なので、無視していましたが、株雑誌で紹介されることが多いです 日産、ホンダの自動車ディーラー。中…

2019年10月27日ネクステージ

『ネクステージ(3186)』
先週1週間の値下がりランキングを見たら、ネクステージ15位(▲10%)となっていました 中古自動車販売業のネクステージが、近所の国道沿いにあり、店舗・看板がお…

2020年1月7日ユー・エス・エス

『中古自動車オークションのユー・エス・エス(4732)』
中古自動車関連は、アップルインターナショナル、トラストHD、を保有していました が、長いこと株価の低迷に苦しめられました オークション、気が退けますが、調べて…

2020年2月1日オークネット

『中古車ネットオークションのオークネット(3964)』
中古車市場を調べたときに知りました 以前調べたUSSの利益率と財務の盤石さには驚きました ひかこのブログ(2020.1.31)中古自動車オークションのユー・エ…

以上

コメント

  1. フナコシ より:

    こんにちは、いつもブログ拝見しております。
    ひとつ教えて頂ければと思うのですが、
    個人的な目標株価の数字はどの指標の数字になるのでしょうか。
    PER60(eps)×14倍=840
    PBR610(bps)×0.7倍=427
    プレミアム634(840+427÷2)1.05×0.95×1.1×1.1=765

    よろしくお願い致します。

    • フナコシ様
      いつもブログを拝見くださりありがとうございます。
      コメント励みになります。

      個人的な目標は、

      ・PER60(eps)←直近5期の平均EPS:期によって特別損益でばらつきがあるので、平均を取る意味で5期間平均を取っています。なお、直近5期に巨額の損失・特因があれば、直近3期、見込みEPSなどに変えています。
      ・×14倍←伊藤レポートで目標ROE8%と述べられており、1÷8%=12.5倍、一般的なPERの及第点が15倍なので、間を取って14倍を基準にしてます。
      =840

      PBR610(bps)×
      ・0.7倍←PBRは1倍が純資産と等しい倍率ですが、日本企業は相対的にPBRが低く、1倍だと比較にならないので、0.7倍とストレスを掛けています。
      =427

      PERとPBRの平均に対して、顧客需要・成長性・競合・株主優待・個人的な好みなど、カタリスト(今後の変化要因)を乗じて、個人的な目標株価を算出しています。

      今後も宜しくお願い致します。
      以上でございます。

      ひかこの渓流釣りとバリュー投資の管理人より

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