2023年3月、愛媛県東温市の中山川上流の滑川に渓流釣りに行きました。全くヒットがなく、渓流魚はおろかアブラハヤも釣れず、坊主でした。
ただ、滑川渓谷のナメ床、道前道後発電所に感動しました。学んだウンチクを記事にしました。
中山川滑川とは
瀬戸内海の西条市に流れる中山川の上流にあり、上流には滑川渓谷、途中には道前道後発電所があります。この発電所は土佐湾に流れる仁淀川の上流にある面河ダムからトンネルで導水して発電しています。
なめかわ清流の森
川沿いに道が並走しており、簡単に降りられます。
立派な岩や岩盤が露出しており、非常に趣深い川です。
緑色片岩でしょうか。泥岩がマグマの熱で、緑に変わったのでしょうか。行く前に子ども向け図書で学んだ知識を存分に使い、夢中で石を観察しました。→釣れない
ナメ床が良い淵を形成して、いかにも居そうです。
ここも良いナメ床になっています。川底が岩盤になっているので、川自体が浸食されていないのだと思います。周りにも集落があり、川との距離も近かったです。
ここも、もちろん魚は居ませんでした。アブラハヤさえいないので、心が折れます。心が折れたので早々に退散しました。
滑川渓谷
滑川沿いを歩いていると、過剰なくらい滑川渓谷の看板があります。そんなに有名な所なら行こう!と行ってみました。行く価値あり!!見たことのない景色に感動しました。
コンクリートのようですが、自然が形成しています。
よく見ると、泥岩が固まってできたナメ床になっており、ナメ床の範囲も非常に広く、辺り一面ナメ床です。滝もあり、水流に流れると、下まで流れて滝に打たれて死にそうです。釣り竿を持っていきましたが、流れが急で、とても魚が良そうではなく、竿を出すのをやめました。
このナメ床を見て、ジュラシックパーク1のデニス・ネドリーが雨の中、港に向かう途中、ガードレールに衝突して、ワイヤーを引っ張ろうとして転んだ姿が思い浮かびました。焦ってはいけない。慎重に登ろうと心に決めました。
本当だったらもっと上まで行きたい気持ちですが、一人で行っており怖く、誰も人がいなかったので、5分くらいして帰りました。おすすめなので、是非行ってみてください。
道前道後発電所
中山川の分水嶺の先は、高知の土佐湾に流れる仁淀川です。仁淀川は日本で一番きれいな川で有名ですよね。この上流に、面河ダムという大きなダムがあり、トンネルで愛媛側に水を運んでいます。愛媛は瀬戸内気候で水不足に陥りやすく、違う水系に水を流すメリットは大きそうです。
ヤマップの地図を見ると、
ダム以外にも複数の渓谷から集水して、滑川に流しています。トンネルの総延長は1千メートルを裕に越えています。
トンネルを通り、愛媛側に送られた水は、一旦、道前道後第二発電所で発電されます。
発電後は再び発電用の水に使うためトンネルを流れます。
地図から推測するに、トンネルのルートはこんな感じだと思います。
下流の発電所は、
トンネルが流れ、川沿いの発電所で発電をしています。
石碑もありました。
発電所の偉大さを肌で感じました。
西条市のHPで水の歴史館 道前平野土地改良区(面河ダム・志河川ダム)2で紹介されていたので、興味のある人はご覧ください。
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