2021年6月。琵琶湖の西側に流れ込む葛川の源流(足尾谷)に行きました。京都最高峰の皆子山を水源とする足尾谷(芦火谷川)は、下流は滋賀、上流は京都(大原尾越)となっていますが、道がありません。険しいゴルジュがあるのだと思い、わくわくしながら入渓しました。
今回は、渓流釣りというより沢登りと登山がメインなので、猛スピードで釣り上がりました。登山・沢登り・渓流釣りの参考になれば嬉しいです。危険な滝もあるので、複数名の入渓をオススメします。
動画の方が分かりやすいかもしれません
場所
葛川は京都市北部の山を源流とし、安曇川を経て、琵琶湖に流れ着きます。琵琶湖へ流れ込む川では最も流水量が多く、支流もたくさんあります。
足尾谷(芦火谷川)は下流と上流で行政区が違い、上流には数件の民家もあります。
下流:滋賀県大津市葛川坂下町
上流:京都市左京区大原尾越町
下流から上流まで、直線距離は2.5kmですが、車では滋賀から京都大原へ行き、前ヶ畑峠、鯖街道前坂峠を越える必要があります。25kmもかかり、1時間程度かかります。上流で住んでいる人が急病になったら、川を下った方が早いかもしれません。
猛スピードで登山道を進む
足尾谷の橋の横に駐車スペースがあります。結構広めの道路なので、近くで数台程度置ける気がします。
上流まで車が1台と通れる道がありましたが、数年前の台風で、道が崩壊してしまいました。去年までは、電柱が沢に転がっていましたが、撤去され、登山道として、人が1人通れる道が整備されていました。
10分ほど歩くと、関西電力中村発電所の取水口が見えてきました(トレイルランニングのペースなので、普通に登ると20分くらいでしょうか)。取水口でかなり水量が別道に流れるので、取水口の下流は水量が少なく感じます。去年下流域で釣りした時は、取水口の上流の水の多さに驚きました。
中村発電所は足尾谷だけでなく、上流からも水を引いています。足尾谷の1つ上流の沢を登ると、谷を渡す水路がありました。水路の長さを考えると、結構コストがかかっている気がします。中村発電所は、大正12年に創業しており、昔は水力発電にかける情熱の高さを感じます。
微妙に林道がありますが、越水した方が早く上流に行けます。朝は、あれでしたが、帰りは結構ヤマビルが靴につき、登ってきました。ヤマビル対策は念入りにしておいた方が良いと感じました。
上は登山道の分かれ道です。沢が二股に分かれるところで、目印もあるのですが、とにかく暗い。前の写真が同日なので、場所による違いが一目瞭然です。以前、昼間に行った時も、分かれ道は暗かったので、注意が必要です。
渓流釣りスタート
良いポイントが多く、アマゴも結構出てきます。しかーーーし!アブラハヤが多い。油断して、トロ場にエサが流れるとすかさず、アブラハヤが食いついてきます。源としている山が結構高いので、アマゴ・岩魚領域な気がするのですが、、、。おそらく、上流の大原尾越から、恒常的にアブラハヤが供給されているのだと思います。アマゴ領域になるように、今回は全匹リリースしました。ちゃんと遊漁券は買いました(小声)。
良いポイントでの活性は低かった気がします。結構釣り人が入っている気がします。上の少し、亜流のポイントの活性が高かった気がします。
次第に岩盤の見える場所になってきました。渓谷全体が岩になっており、地層となっていました。地質学者を連れて来たら、喜びそうな地形です。
水流と岩が流れ、岩盤がえぐれ、岩盤がせり出している場所がありました。左右の渓谷は岩盤で、断崖絶壁で、道路を通すスペースがありません。この渓谷に道路・登山道を作るのは無理ですね。険しさを増す渓谷。そろそろ、大滝が出てきそうです。結構雨が降っていたので、戦戦恐恐としていました。
やっぱり、大滝ありました。どうやって登ろうかと考えながら、手は竿を伸ばしていました。期待に胸を膨らませ、一投!五投!全くアタリがありませんでした。奥地まで来たのでいても良い気がしますが。魚がいないんです。淵が深いんで、落ちまいと苦労して登りました。
すぐ上に大滝が続きます。雨が強くなってきたので、早く先に進みたいのですが。本能には抗えません。竿を出しました。
アマゴが姿を現しました。が、しかし、ここまでの努力を考えると物足りません。でも粘る時間もないので、先に進みました。このゴルジュも難とか捲けました。すぐ上に、大滝があり、タイヤが浮いていました。上流に道があるからだと思います。ここまで来ると、戻ることもできません。先に進みました。
滝の上は楽園?
ここまで来たら、アマゴの楽園だ!と思いきや。滝の上の1匹目はアブラハヤでした。丸々太ったやつで、しっかり、エサを飲み込んでおり、針を外すのに苦労しました。
滝の上は、平らな渓谷でしたが、良いポイントが多かったです。ただ、少し魚が少なかった気がします。いつもだったらいるポイントにいなかった気がします。雨が降っており、魚の活性は高いハズなのですが。上流の道から入渓しているのでしょうか?予想外でした。その中でもアマゴが出てきました。
久々に出会うアマゴは神々しいです。
クライマックス
沢が二手に分かれています。見覚えのある光景。ここはグーグルマップで何度もイメージしていた場所です。京都大原尾越が目の前にある場所です。ホッとしました。道路はもう目の前です。
道路が見えてきました。
綺麗に舗装された道路です。嬉しいですね。でも、本当の問題はここからです。20km歩いて、大原尾越から滋賀葛川中村町に向かうのか、来た渓谷を戻るかです。両方絶対嫌です。そこで思いついた策は、大原尾越から皆子山を登るです!。
皆子山登山の記事も是非、ご覧ください。
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